◯〈科em〉 ページ19
・・・・・・
em「さっきの男、誰ですか。」
「へ。」
一人で街を歩いていたら、目の前にエーミールさんがいた。さっき話しかけられた男性のことについて、怖い顔で問いただしてくる。
「え、あの人？ 道を尋ねられただけだよ。」
嘘偽り無くそう答えるが、エーミールさんは怖い表情のまま。
em「私とゾム以外の男とは話すなと言っているでしょう。何度も。」
「ご、ごめんなさい。」
em「まぁ、良いです。次から気をつけてください。さ、せっかくですし私の家にいきましょう。」
無理やり手を引かれて彼は前を向いたままずんずん歩く。手首を強く引っ張られてちょっと痛い。
「痛いです、エーミールさん。」
無視して歩くエーミールさん。
家の前につくと鍵を開けて私を押すように家にいれる。無言で靴を脱いで、表情が見えないエーミールさんに手を引かれ向かったのは寝室。
ベッド端に腰掛けて、彼は私の前でしゃがむ。
em「いつ、どこから貴方を狙う人物が来るかわからないんですから。知らない人には全員注意しなさい。特に男。体格差では貴方は勝てないんですから。ね？」
「わかりました。ごめんなさい。」
やさしく子供をあやすような音色でそういう。エーミールさんは私に優しく微笑みかけるとゆっくり立ち上がり、
em「紅茶を入れましょう、おいで。」
いつものエーミールさんに戻った。
「うん。」と頷くと差し出された手を取って私も立ち上がる。次に繋いだ手は温かくて優しかった。
。。。。。
ほんとはベッドIN☆☆☆☆したかったけど文才無くて諦め
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2023年12月23日 8時
