◯〈科em〉 ページ12
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em「Aさん、誕生日プレゼントは何が良いですか。」
唐突にそんなこといわれて「へ」と間抜けな声が出る。
「誕生日……? 私、誕生日知らないですけど。」
em「あら、私は貴方とあった日を誕生日と決めていたのですが、」
因みに私は訳あり子なので生まれた日とか覚えてない。てかそもそもいつか知らない。エミさんと出会ったのもいつだっけな私。
「プレゼント……? 誕生日ってプレゼントもらえるんですか?」
em「そうです。欲しいものがあればなんでもプレゼントしましょう。だって、」
一年に一度の大切な日なのですから。
ふぅんと空返事して大切な日、という単語を反芻する。
確かにエミさんに救われたあの日は大切な日だ。だからって私がプレゼントを貰っても良いのだろうか? 逆に私を救ってくれたエーミールさんにお礼をしなくてはならないのでは?
em「……ふふ、すごく悩んでますね。」
「ん、そりゃ。私がエーミールさんに救われた日に私がプレゼントを貰っても良いのかなぁって。」
em「まぁまぁ、貴方はおとなしく欲しいものを言ってください。私ですから一応、何でも欲しいものはあげられますけど……◯◯国大統領の首とかは無理ですからね。」
流石裏社会の武器商人。ジョークの火力高い。
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作者名:ぐりんてぃ | 作成日時:2023年12月23日 8時