○〈科em〉 ページ1
しょぱなからえち♡
科ミは良いよまじで。
・
道端にゾムさんに車を止めてもらって、私はとあるマンションへ入る。
彼女の部屋の前まで行くと横のチャイムを押した。
em「……。」
中でチャイム音が響く音がする。足音は聞こえずしんとしていた。
em「遅刻ですか、いい度胸ですね。」
ポケットから合鍵をだし、鍵穴にいれる。がちゃりと意外とあっさり空いた。
今日は午前10時から私の家で仕事だと言ったのに、40分過ぎても来る様子がない。いくら大切な恋人だからといって私の護衛でもあるわけだ。契約や関係を切るなんてことはないが、少しは叱ったほうが良いだろう。
リビングには誰もいない。まだ寝ているのか。
きょろきょろ探して、奥に寝室を見つけた。
鍵はかかっていない。ドアを開けるとベッドに横たわる彼女の後ろ姿が見えた。気持ちよさそうに上下に肩が動いている
はぁとため息をつき彼女に近づく。
em「Aさん……！ 今何時だと思っ___」
目を見開いた。
彼女が寝返りを打つと見えた、はだけた胸元と、真横にある俗に言う大人のおもちゃ。あとピンクのやつ、さらに透明の液体が入っている容器。
____よし、これは見なかったことにしましょう。
そっと布団をかけ直し忍び足で退散。ドアも鍵を締め、ゾムさんには
「さっきまで寝ていたらしく、まだ寝ぼけているので13時に来るよう伝えてきました。」
そう言ってごまかした。
それ以降後のことは深く考えず、Aさんとのトーク画面には「起きたら電話してください」とだけ書き込んでおいた。
・・・・
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2023年12月23日 8時
