【半年間】Side 白雪 ページ12
固まったゼンがわなわなと唇を震わせ、無言で立ち上がるとAの胸ぐらを掴んで頭突きを食らわせた。
「お前は！何処をほっつき歩いていたんだ！！」
『っぃいっっっだ！！！！？？？？』
あまりの痛さだったのか両手を額に持っていくと、恨めしそうにAはゼンを睨んだ。
『タンバルンに行くって伝言しただろ！』
「あれか、''ちょっとタンバルンまで視察に行ってきます''ってやつか？」
『ああ！そうだ！』
「それで半年も帰ってこんやつがいるか！！」
更に、両頬を抓られるAは反省の色もなしに負けじとゼンの両頬を抓っている。白雪は流石に呆れてしまって苦笑いで様子を見ていると、ミツヒデがゼンとAを制止する。
「まあまあ、ゼンもAも手当してもらわなきゃいけないんだ、中に入ろう」
鶴の一声、というやつで2人は大人しく従い、5人は小屋の中へと入った。
「だから！私の家出の理由なんてゼンが知っても面白くないって言ってるんだよ」
「だ・か・らー教えてくれないのが面白くないっていってるんだよ、白雪」
『女性のあれこれを知ろうなんてしてるとモテないぞ。』
「お前は日が沈むまで黙ってろ」
小屋に入ったゼンはターゲットを変えたように白雪へ詰め寄った。主に家出についてだが、Aは理由を知っているので知られたくない白雪への助け舟を出すと、ゼンに鋭く言い返されている。
ゼンの腕に包帯を巻き終わると、Aの腕に包帯を巻き始めた白雪は露わになったAの顔をまじまじと見つめた。
(凄く美人だなあ)
涼し気な目元に細い眉の端正な顔立ちは正に美少年、という感じでお面で隠す理由も頷けた。
あの長い髪はやや高い位置で細く一つに括られており、一房横髪が片方だけ垂れ、前髪はその房に向かって流れている。
髪が上がったことで気付いたが、横髪がまとめられている方の耳には瞳と同じ緋色で彩られた雫が光っていて、よく映えている。
Aは見られていることに気付いたようで、居心地悪そうにしていた。
『なあ、白雪』
「はい！？」
『……俺の顔そんなに変か？』
「いや、全く。むしろ綺麗過ぎて驚いてる。」
『そ、そうか…でも、そろそろ自分の手元に目を向けてくれ』
「え…」
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りなーる(プロフ) - 更新待ってましたぁぁ！ありがとうございます！また楽しみにしてます！ (5月29日 23時) (
レス) @page39 id: fcaf0d8ff7 (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - ゼン落ち探してたのでとても嬉しい作品です！更新とても楽しみにします！頑張って下さい！ (2018年9月4日 0時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
漫画大好き少女(プロフ) - 私も思ってました！流石にオビオチが多すぎてゼン落ち探してましたよ〜w (2018年2月21日 19時) (レス) id: 412f05bc98 (このIDを非表示/違反報告)
はいざそう(プロフ) - コメントありがとうございます！ですよね、ゼン落ち少ないです…これを機に！とは言いませんが、ゼン落ち増えてくれたらなあと思ってます。見てくださる皆さんの為に頑張りたいと思います、励みになりました！ありがとうございます。 (2017年12月26日 23時) (レス) id: 3f8fc48687 (このIDを非表示/違反報告)
(｡ゝωσ)ｼｬﾗｯ☆(プロフ) - はじめまして！ゼン落ちが少ないっていう話私も同意見です！！ 書こうかなと思っていたんですけど書くネタがなくて更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2017年12月26日 20時) (レス) id: 0de7fe527f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はいざそう | 作成日時：2017年11月25日 18時
