恋の匂い

気持ちが溢れる ページ38

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「あの人とは何もないよ、ただの同僚」




っていう言葉に分かりきってたことだけど

安心した俺がいた






「腹減った‼

これから家来て作りに来て」




腹？へってるけど

そこまでではない

冷食もあるし




でももう少し居たい

もう少し話したい

もう少し近いとこにいきたい







「買い物して帰ろ」






え？え、ちょっ、待ってー！



と俺の後を追ってくる彼女が本当に

可愛らしくて思わずニヤけてる自分の

口元に手をやる







いつも通り買い物して

Aが風呂に入って飯の支度をしている間

俺が風呂に入って





編集しながら俺のパーカーを着て

飯を作ってる後ろ姿を見る








A「そういえばエシャロット売ってたから

買ってみたんだけど、食べる？」




「食う食う！最高だわ」




A「これ、ハマるほど食べるかね」




「ハマるほどじゃなくて胃もたれするほどな」



A「変わらないじゃん、もう」








喧嘩していた期間がとても長く感じたように

この姿を見るのもとても久しぶりにかんじて

心の底に気付かないように

そっとしまっておいた何かが

弾ける音がした








その音を聞いたら

いてもたってもいられなくなって

飯を作ってるAを






後ろから抱きしめた





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