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終わりにした
選ばれたのは…やっぱり直人さん
いつぶりに聞いたかわからない俺の名前を呼ぶAの声
全部全部、愛しかった
俺ももういい大人
この恋は思い出にして
前に進もう
そう思って家に着くまでもう少しってところだった
食会の帰りで、もう朝方
日が昇る少し前
でも雨が降ってるのに、傘もささないで座り込んでる人がいるのに気づく
なんだか、見覚えのある姿
剛「A…?」
髪も服も乱れてて、俺の存在に気づくと
明らかに空笑いをして
「っ…さんに…れた…」
剛「え…?」
「直人さんに、振られた…」
力なく、そう答える
剛「は…?」
どういうことだよ、なんで?
「飽きたんだって…私に」
震える肩を、自ら止めるように片手で抑える
「剛典の…言う通りだった…直人さんも同じこと言ったの…あんな始まり方なのに幸せになれるわけなかったんだよね…」
嘘だろ?
Aがやっと俺との見えない過去を吹っ切って
幸せになるはずだったのに
「私…っ馬鹿だ…っ」
今にも泣きそうなAを目の前にして
自然に身体が動く
俺はまた、昨日みたいにAをもう一度抱き締める
力一杯
剛「我慢すんな」
これをチャンスなんて思ってる自分がいないわけじゃない
でも違う
「…ったかの…」
言おうとしてることはわかる
でも
剛「ほっとけるわけ…ないだろ…」
こんなボロボロな姿のAを前にして
1人にさせてられるわけがない
「…っごめん…っ」
雨の中
朝方に差し掛かりながら
俺の胸でAは泣いた
声が枯れるくらい
俺は大丈夫だよって言わんばかりの力で
壊れそうなAを抱き寄せた
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そうる(プロフ) - ユキさん» ユキさんお久しぶりです!言われて見たい台詞などありましたら是非小説で取り扱いたいと思いますのでお待ちしております(o^^o) (2017年10月28日 0時) (レス) id: 9569dad4eb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 岩ちゃん俺を利用してって何かドキってなりましたね (2017年10月28日 0時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)
そうる(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます!そうですよねそのお気持ちわかります(笑)ちなみにnao様は主人公が誰と最終的に結ばれると思いますか?(^-^) (2017年10月27日 23時) (レス) id: 9569dad4eb (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - もとをただせば岩ちゃんが裏切ったから悪い(><)岩ちゃんに腹たってきました笑 (2017年10月27日 22時) (レス) id: 89c6b2d0a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 最終章もアクションシーンあると良いですね(^^) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうる | 作成日時:2017年10月8日 11時