淡く溺れて。2

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直「…っ」







どうする？これ


っていうか別に、焦ってるのは俺だけだと思うんだけど






気まずいのはもしかしたらお互い様だったりするかもしれないだろ？











それと



目に入ったのは


裾がふわっとしてる黒のドレス




Aのスタイルに、ぴったりな服





そう、思った









楓「Aさん〜！お久しぶりです〜♡」






ってお前！何してんだよ！




俺にキスしたと思ったら今度は俺から離れて数メートル先のAの元へ駆け寄っていく








…Aは、どんな反応をするんだろう









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「久しぶり、楓ちゃん」









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綻ぶように



Aは、微笑んだ









楓「相変わらず…すっごく素敵です♡私もこんな女性になりたいなぁ〜」



「お世辞でもありがとう。それと…ごめんなさい、邪魔しちゃって」









酔ってるせいもあるのか、甘ったるい声を出してる楓




そんなのにも微動だにせず対応をするとこ

大人だと感じる









" 邪魔しちゃって "








そう言ったってことは

やっぱり、見られたってことだよな？









Aはさっき一瞬目が合った以降、俺を見ない




楓と話してるから当たり前なのかもしれないけれど









やっぱりもう、俺のことなんかなんとも思ってないのか









楓「全然！気にしないでください♡私が酔いすぎなのでいちゃいちゃしすぎちゃいました…」









2人が話してるのを、俺は後ろで見てどうすればいいかわからないまま









「二日酔いには十分、気をつけてね？」









それでも

顔色も何も、変わらない









楓「Aさんは今…順調に幸せ、ですか？」









楓の質問に


俺の鼓動が高まった









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「_____________________うん、幸せ」









それは多分岩ちゃんと上手くいってる証拠で









楓「良かったです！♡私も直人さんに…幸せにしてもらいますね♡」





余計なこと…！

そう、言おうと思ったけど




喉の奥で引っかかって言葉が出ない









でも確かに

" 幸せ " でいれてるなら








こんな風に勘違いされてても

良くも悪くも、ないもんな









だってほら









「お幸せに。」










そう言って



戻ってしまう

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