淡く溺れて。2

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..









「あ、飲酒運転野郎」



臣「あ"？うっせ」









おみと遭遇 in 事務所なんだけど。




この前の飲酒運転を指摘すれば「もう連れてかねーよ？」なんて言ってる






「今日はレコーディング？」


臣「いや？なんとなくここ来ればお前に会える気がして」





なんだその柄に合わない台詞は…


そう思ったのはきっと顔に出てるんだろうけど、言葉には出さないでおく









臣「直人さんのこと」




その名前に反応すれば




臣「…聞く？」




挑戦を持ちかけるように問う









静かに頷けば、後はもう

戻れない







.









.









.









.









「って…またなんで私おみの車乗ってんの…」







教えてくれるんじゃなかったわけ…




「どこ行くのよほんと…」







臣「仕事は？」


「え？」


臣「明日」





「いや普通にあるけど…ロケ…」



臣「んー、じゃあそんな遠く行けねえな」








今は昼の13時





「いったいどこ行く気なの？！」









臣「いや別にどこに行こうとかそんなん考えてねえけど…こういう形の方が話しやすいかなって」









臣「あ、今日は飲酒運転じゃないから♡」









調子狂う、ほんと









でも

直人さんのことがやっと聞ける









さっきからうるさい心臓の音を

紛らわすように外の景色に目を向けた

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