淡く溺れて。2

78 ページ28

..









開いてた鍵


今思えば、インターホンをなんで先に押さなかったんだろって後悔してるかも









入ってすぐ、目に入ったのは赤いヒール

え、おみさんまさか取り込み中？







引き返そうかと思ったけど、おみさんが女を自宅に絶対にいれないことは知ってたし何より今フリーだってことも知ってたから





特になにも考えずに、足を踏み入れた



するとすぐに、聞こえて来た声



玄関を入って二番目のドアから。









臣「…好きだよ」









え？！マジで女いる？


内心少し焦ったけど、電話してるかもしれないし。


そう思って覗いた開いてるドアの中









ベッドで、臣さんが女の人を押し倒してる形になってるのを見た

うわ、まじかよ…


覗く趣味はない


だけど2人とも服着てるし…これからってことか？









黙って帰るか、一声かけて行くか…

自分の中で迷いを示したけど、よく考えたらLINE送った時了解って返ってきたよな？




スマホを取り出して確認してみる、うん、やっぱそうだ









「決めたから…もうそんなことしないって…」









そんなことを言う女の人



聞き覚えのある声




まさか、と思ってもう一度中を覗く




暗くて見えないけど







長い髪 シルエット



少しずつ、確信に近づいて来る






「おみ…そんなことする人じゃないでしょ…？」








話の前後が全く見えないけど

気付いたときにはもう体が動いてた









剛「なにしてんの？」






振り返るおみさんと女の人






やっぱり。そこにいたのは君

79→←77

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す