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剛「お風呂沸いてるから、入ってきたら?」
食べ終わった食器を濯いでいると、お風呂場から顔を覗かせて言ってきた
私のヨレヨレに乱れた服を見て、気を遣ってくれたのかな
雨に当たったせいか、心なしか寒いし
「でも…」
色々あった相手の家のお風呂場を借りるほど無神経なことはないよね
ちょっとだけ、躊躇してしまう
剛「余計なことは考えなくていいから、行っておいで」
なんか…調子狂うけど…
「ありがとう」
ご厚意に甘えさせてもらうことにした
.
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なんだか広く感じる浴槽に、もしかして拡張したのかなって考えちゃう
剛典も忙しいもんね
それに、入浴剤を入れてくれてたことに気遣いを感じた
私の好きな、ロマンスローズの香り
たまたまあったのか、それともまだ残してたのか
そんなことはやっぱり、聞けないし、わからない
洗い流されてローズの香りに包まれる体
まるで昨夜のことまで掻き消されているかのように
またズキンと、どこかが痛んだ
.
.
のぼせちゃいけないと思って、タイミングを図ってお風呂から上がる
この感覚が少しだけ懐かしい
そう感じながらも、浴室を出た
「あれ…?」
置いてた私の服がない
寝室に置いてきたっけ?
そんなことはないと思いつつバスタオルを一枚だけ巻いてドアを開ける
「うえっ?!」
ばったりと鉢合わせた剛典と私
タオル巻いてて良かった…って、別に見せたことはあるからどうってことないっちゃ、そうなんだけど…
剛「うわっ?!ごめん!今替えの服持ってこようと思ってて…!!」
剛典の手には、きっと彼の服があって
それを私に押し付けて「それ着ときな」って言って寝室に戻っていった
多分私の服が、濡れてたから
どこまで世話やかしてしまってるんだ私
そう思いながらも彼の服は私より一回り大きくてなんだかあったかかった
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そうる(プロフ) - ユキさん» ユキさんお久しぶりです!言われて見たい台詞などありましたら是非小説で取り扱いたいと思いますのでお待ちしております(o^^o) (2017年10月28日 0時) (レス) id: 9569dad4eb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 岩ちゃん俺を利用してって何かドキってなりましたね (2017年10月28日 0時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)
そうる(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます!そうですよねそのお気持ちわかります(笑)ちなみにnao様は主人公が誰と最終的に結ばれると思いますか?(^-^) (2017年10月27日 23時) (レス) id: 9569dad4eb (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - もとをただせば岩ちゃんが裏切ったから悪い(><)岩ちゃんに腹たってきました笑 (2017年10月27日 22時) (レス) id: 89c6b2d0a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 最終章もアクションシーンあると良いですね(^^) (2017年10月14日 17時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうる | 作成日時:2017年10月8日 11時