中原中也の渦 ページ26
『うっ…ちゅうや…ごめっ…』
中也「気にすんな。太宰と何かあったのか？」
恐る恐る中也が聞く。
この状況で言える？体育祭終わって家に帰ったら約束だのなんだの言われてキスされた、なんて。
まず言ったところでどうなるの？墓穴を掘るだけ…
中也「否定はしないけど肯定もしない…か」
ポツリと中也が言った。
中也「まぁいい。手前の家こっちだったよな？」
中也は私を抱きしめる力を少し弱めて尋ねた。
『うん…』
中也「ほら、帰るぞ。もう暗くなるし」
帰る…帰る？あの家に？太宰くんがいるあの家に…？
帰りたくない…
中也はスタスタと前へ歩いて行く。
私は足が動かなかった。帰ることを体が拒否していた。
中也「どうした？」
中也が振り返る。
中也「…そんなに帰りたくねェか？」
コクンと控えめに頷いた。
中也「手前のツレの家は？」
かおりん……。太宰くんと付き合ってると思われたまま行きたくない…。今は太宰くんを想ってたかおりんに会うのが嫌だ…。
『…』
中也「何があったか知らねェけどそんなんになるってことは相当なことがあったんだろ？Aが良ければ俺んち泊まってくか？」
『迷惑だから…いい…』
帰りたくないけど、仕方ない。
中也「俺の目を見ろ」
『…？』
中也の言っている意図がわからずに中也の目を見た。
中也「俺は迷惑じゃねェ。この目見れば分かんだろ」
あ…中也のこの目には見覚えがあった。あの、カフェで中也が好きな人のことを話してきた時の目。真剣な時の彼の目だ。
あぁ、私最低かもしれない…──
中也「だから、な？来いよ」
中也の渦に自分が飲まれていく音がした。
______________________________
どうも作者です。
えー、憧れのー、えー、桜来先輩の作品の宣伝をします。
みなさんも一度は見たことあるのでは？
『待って、良く考え直して。主要キャラと友人キャラが同棲とかありえないから』
の作品で同じみなあのお方ですよ！！！
これは続編なんで前編見てない方は前編からご覧ください(*´ヮ`)
↓↓↓
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0619042/
これ見ないと損ですから。はい、損でふふふふ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゅーな - はぅぅ…中也さんめっちゃイケメンでした！すごくおもしろかったです！ (2018年6月24日 3時) (
レス) id: 56a00e6f48 (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - ↓学校にね。 （付け足しすみません！） (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
和菓子 - 面白かったです！こんな人が2人←もいたら私はとっくに気絶しておりますわ。 (2018年5月3日 20時) (レス) id: de9df62b61 (このIDを非表示/違反報告)
もえぎ(プロフ) - 桜来さん» どうしましょう。きっと好みの予感しかしない。よろこんで食べさせていただきます(何言ってんだ) (2018年4月29日 21時) (レス) id: 6de4597e1c (このIDを非表示/違反報告)
桜来(プロフ) - もえぎさん» まじでか。好みに沿わなかったらごめんなさい因みに肌白くて目の丸い女顔ですどうぞ。 (2018年4月29日 21時) (レス) id: 14172b4a75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あさぎ | 作成日時：2018年4月9日 20時
