私立梵天学園、イケメンな先生多すぎませんか？

にーい ページ3

貴女side





あのあとはると別れた。クラス表を確認したらB組だったので、B組の教室へ向かった。




歩いている途中、ひそひそとこちらを見て話している人が何人かいたが、知らないフリ知らないフリ。私悪いことなんもしてないしね。全部あいつらが悪いんだからな！！！(先生達へ中指を立てる音)




教室の黒板には『体育館に移動』と綺麗な字で書かれていた。この字は竜胆先生の字っぽいので、はるは嘘はついていなかったようだ。


教室にいる人はまばらで、恐らく半数以上がもう体育館に移動しているのだろう。




鞄の中に入っている少ない荷物を机に突っ込めば、なにやら違和感が。


…………なんだろ、紙？

取り出して見てみれば、『今日からAの担任だ、よろしくな！』と書かれていた。

名前は書いていなかったが黒板の字と同じ字で書かれていたので、誰が書いたのかわかった。それにはるにネタバレくらったしね(根に持ってる)




………可愛いとこあるよなぁ、竜胆先生。これだから竜胆先生は憎めない。お兄ちゃんとは大違いだね。




他の生徒の机にも入っているのだろうか、そうだとしたら今日から大尊敬してしまうが。
あとで竜胆先生に聞いてみよ。




さて、私も遅刻は嫌なのでそろそろ体育館に行こう。




私は竜胆先生がくれた小さな手紙を丁寧に折りたたみ、胸ポケットにしまった。

さーん→←いーち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す