疑いの光【sky 星を紡ぐ子どもたち】 (ページ3)

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女性の星の子は、生まれたばかりの星の子の様子を見た。

座っていたその星の子に、彼女は少し屈んで目線を合わせている。

男性の星の子もすぐに追いつき、2人の様子を見ていた。

すると、何か不可解なことがあったらしい。女性の星の子がわずかに眉を潜めた。

男性の星の子がその表情の変化を見逃すわけもなく、彼女に「どうした」と声をかけた。

彼女は、身振り手振りで不可解な出来事を伝えようとしている。

が、ジェスチャーでは伝えにくい内容らしく、男性の星の子の手を引いて、生まれたばかりの星の子の額に手を当てさせた。

「……暖かい、な」

生まれたばかりの星の子は、どうしたの、とでも言うように首を傾げた。

彼も気づいた。不可解なこととは、生まれたばかりの星の子が異常に暖かいのだ。

ああ、心地いい暖かさだったよ。って、そうじゃなくて。

普通の星の子は、『ほんのり暖かい…？いや、気のせいか』くらいにも関わらず、この生まれたばかりの星の子は、すごく、暖かい。

もしかしたら。

「もしかしたら、こいつ、光が人一倍強いんじゃないか？俺のエナジーを泥で削ってくる。こいつに近づいて回復が異常に速ければ、この説は立証だ。」

女性の星の子は、わかった、と言いたげにこくりと頷いた。

そして、近くの光の子を指差して、生まれたばかりの星の子を立たせた。

「とりあえずこいつに羽を与えよう、ってことか？」

彼女は伝わったことが嬉しかったのか、大きく頷いた。

「わかった。その間にエナジーを削っておく。」

男性の星の子は近くの泥の中へ入った。やっぱり汚いな、この泥。

女性の星の子は生まれたばかりの星の子の手を握り、光の子の元へと歩き出した。

生まれたばかりの星の子はというと、よくわからないと言った様子だが、大人しく彼女に手を引かれていた。

ああそうだ、すごく今更なんだけど、彼女は蝕む闇に喉をやられていて、声が出せないよ。