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零side
今日は、一日組織だった。
NOCを消すために、戦っていたのだった。
NOCは消され、ほとんどの幹部が傷を負った。
ジン「今日はここまでだ…。」
ベルモット「ここまでにして欲しいわ。」
ナイフ…銃。
あらゆる物が体を掠めていた。
「…っ…ぅ……」
風見に連絡しようと、手を伸ばした時だった。
コツッコツッと、ハイヒールの音が。
しまった…。一般人か?
『…ぁ…むろ…っ…さん?』
それは、遠山Aだった。
彼女は、僕を目の前にオロオロしているようだった。
それはそうだろう。
『どうしたんですか!!その怪我!!』
さてどうするか。
このまま彼女といれば彼女が疑われる可能性もある。
現に彼女の父親は大阪府警のトップ
透「…大丈夫ですから…っ…放っておいてください」
『ほ、放っておいて…って、そんなこと…出来ません!!
近くに私の家があります、そこまで一緒に行きましょう??歩けますか…?』
その目は、梓さんそっくりだった。
これは…1度言ったらそうそう意志を曲げないぞ…。
仕方がない…。
そう思い、頷いた。
.
.
.
.
彼女の家はかなり近かった。
『…血溜まりは……出来てない…よね?』
と、エレベーターの中で彼女はそう言った。
『…大丈夫ですか?安室さん。傷口。もうすぐ付きますからもう少しの辛抱です。』
チーンッという音が鳴り、彼女はまっすぐ歩いていく。
ピピッと、電子音が鳴るとドアが開いた。
『…っと……ひぃ…救急箱持ってくるのですみませんが上半身脱いでもらえますか…』
と、少しだけ顔を赤くして彼女は言った。
出会ったばかりの男だからな…。
透「わかりました」
辺りを見回すと、白と黒で統一されていた。
…何となく、雰囲気はそうだな。
彼女の後ろ姿を見てそう思った。
『ごめんなさい、安室さん。救急箱の場所あまり把握してなくて』
と、帰ってきた彼女は髪の毛を高い位置に結んでいた。
透「…いえ…。こちらこそすみません」
その姿に少しだけ、胸が揺らいだ。
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キャラメル(プロフ) - 17話、『Are you a handkerchief?』だと「あなたはハンカチですか?」という意味になっちゃいますよ笑「これはあなたのハンカチですか?」なら、『Is this your handkerchief?』だと思います。 (2020年5月26日 19時) (レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
megusnana(プロフ) - 伊達さんは航ですよ (2020年5月23日 16時) (レス) id: e70fd21919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - これってオチ誰になんるんですか? (2020年5月11日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
Young - 世良ちゃんは真純ですよー!! (2020年5月4日 3時) (レス) id: 1bf9a5d2d3 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 22話最後の怖 (2020年3月29日 19時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいる | 作成日時:2020年3月22日 2時