和葉の姉は自由気ままな人。【名探偵コナン】

＃３２ ページ34

『えぇ？ほんとですかー？』

透「えぇ。僕はAさんの恋バナが聞いたいですね。」

『いやいや！私の恋バナもつまんないですよ。』

透「いやぁ、そんなことないと思いますけど」


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家に帰って、早速ティータイム。


『え〜！初恋は女医さんだったんですか』

透「えぇ。その人の所へ行きたくていつも怪我ばっかりしてましたね。」

『ふふっ、可愛いところもあるんですね！安室さんって！』

透「まぁ、小さい頃ですからね。」

『…今は、そのお方は？』


そう聞くと、安室さんは首を横に振った。


透「…ある日いきなりいなくなってしまいました。その人だけでなく家族全員。」

『…そうだったんですか、』

透「えぇ。もしかしたら違うところに引っ越して医院を続けてるのかもしれませんけど。

…それで、Aさんの初恋は？」

『高校3年生くらいですかね…？確か。結構遅いんですけどね。』



ある人が、浮かび上がってきた。




和葉や平ちゃんを連れて東京に来ていたあの日。



見事に迷子になった私。

『…どこよ、ここ。』



その時から、自分の顔が劣っていないことは分かっていた。
だからこそ、声をかけてくる輩もいた。



「ねぇ、おねーさん、1人？」

『は？なんなんあんた。』


その日、もう何人もの人に声をかけられていた私はイライラしていた。




「なんだ？このくそアマ」


殴りかけられたその時だった。


「男の人が女の人に暴力とは。暴力罪で捕まるな。」



その人は、かなり若そうででも身体はガッチリしていた人。





『…お礼も言えずに、その人は去っていってしまったんです。』



そう言って、安室さんを見ればどこか懐かしいような顔をしていた。







…そう、その人は。



安室さんの写真の中にいた人。





零「(…ヒロ。)」

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