和葉の姉は自由気ままな人。【名探偵コナン】

＃２９ ページ31

私は、写真を元の位置に戻した。


『ハロ、ありがとね。』

ハロを撫でれば、ハロは「アンっ！」と言った。



『今日はすき焼きにしようかなぁ〜』

ハロのご飯の準備をしながら私はそんなことを考えていた。




《米花町にとあるスイーツ専門店が出来ました！》


と、ニュースキャスターが言った。

それをじっと見ていると、ショートケーキやらチーズケーキやら何やら美味しいものが沢山…。




『えっ！食べたい！！』



ぐぬぬぬ、どうしよう。

でもなぁ。ストーカーというかなんというか…がまだ解決してない時に買い物に行くのもなぁ…。

そう思っていたら、お店のアクセスがテレビに映った。

え！？近くない！？！？



スーパーでお肉買って…、スイーツ専門店で買ってすぐに帰れば……。


『完璧！！』


一応の置き手紙を残して私は家を出た。

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買い物が終わり、スイーツ専門店に行く時の事だった。

『…あれ、』


見慣れたRX-7だった。それに乗ってたのは紛れもなく安室さんで助手席に座っているのは…



(クリス・ヴィンヤード？)

降りた2人は、まるでカップルのようにBarの中へ入っていった。



『…って、何悲しんでるの私。安室さんの彼女じゃないんだから。』



くるっと、踵を返し少し遠回りをして帰ることにした。

少しだけ薄暗い。


『…こーわっ。何か出てきてもおかしくないわ…』


生憎私はホラーが一番苦手。

少し震えつつ足を進めていると、後ろからまた…。




ｺﾂｯｺﾂｯ


革靴の音が聞こえてきた…。


安室さんに連絡しようと咄嗟に携帯電話を出した。

安室さんにかけようとしたところで私の手は止まった。


…待て。いまさっき安室さんはクリスヴィンヤードらしき人と歩いていたそれがもしあのお酒大好きな組織だったら…？
邪魔しちゃいけないんじゃないか…。


だめだ、じゃあ…誰に。



「ねぇ、逃げないでよ。」



そんな声が後ろから聞こえた。




「守ろうとしてたんだよ。安室だっけ…？あの男やあの眼鏡をかけたエリートぶった男からね。



なのに……どうして君はあの男を頼るんだい？」

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