和葉の姉は自由気ままな人。【名探偵コナン】

＃２６ ページ28

透「ギター弾きましょうか？」

『うわぁ！？！？』


いきなりの後ろからの声に私はびっくりしてしまった。



透「す、すみません！驚かせてしまいましたね」

『いやいやいや！！！大丈夫です。安室さんって気配消すの上手いですね…』

透「そうですかね、？」

『そうですよ〜！お風呂掃除ありがとうございます！明日は私がやりますね。』

透「わかりました。あ、早速ハロのご飯について教えますね。」


ハロのご飯は…、ドックフードでした！！！

セロリはダメらしい。それ以外は試したことがないからわからないって。


『…少しづつあげてみましょうかね。』

透「ですね。先にお風呂入ってきていいですよ！」

『えっ…！いやいや、ここは家主の安室さんからで…』

透「しかし…、』


と、しばらくの沈黙。

安室さんは何かを考えたあと私の顔をじっと見てきた。



『…えっ…えっ…』



安室さんの顔は子犬のようなそんな顔になっていった。


『…わ、わわわわわわかりました！！入りますっ！』

透「はいっ」




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(……とは言ったものの。)


『…すっぴん見せることになるじゃん……』

クレンジングとタオル着替えを持った私は脱衣所で気づいた。



私のすっぴんはお父さん、お母さん、和葉や平ちゃんと秀一しか知らない。


別に、何も欠点はないんだけど。

どうしてもなぁ…。


すっぴんを見せるのを拒んでしまう。


(…けど、安室さんになら。)

もしかしたら長くなるかもしれないから。どうせなら初日に見せといた方が気が楽だ。


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零side


零「…参ったな…」

そう言って、ベッドに寄りかかった。
聞こえてくるシャワー音。


(…何故、あんなことを。もしかしたら正体がバレてしまうかもしれないのに。
…いや、バラした方が楽になるのか…)



零「…ハハッ。僕は一体何を考えているんだ…」






(もしかしたら、彼女が僕をこの闇から救い上げてくれるかもしれないだなんて。)

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