結局特撮の夢が書きたい

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マキシマムブレイクを撃たれてしまった

膝から崩れ落ちた私には空での会話は聞こえない
克己が消えちゃう絶望しかなくて



「Aにあげたのは俺特製のRESTARTのメモリだ
メモリを起動すれば、この街…この世界からNEVERの記憶は全て消えて、俺たちは居なかったことになる」

「それって……」

「そうだ、Aから俺達の記憶は消える。
あいつの元の生活に戻るだけだ」

「そんなことしていいのかよ……」

「構わんさ、Aには普通を取り戻して欲しいからな
最後に伝えておいておけ。」

「なんだ」

「俺はお前を愛していたとな……」




「……ってことがあったんだ」

『克己が……？』


私にくれたプレゼントはRESTARTのメモリーらしい
克己がオリジナルに作ったT2メモリ

これを起動すれば、NEVERの記憶は消える……？


『そんなの嫌！克己のこと忘れたくなんかない！』


帽子を被った探偵さんに泣きつく
克己がいないなら私は誰についていけば……？
なんで克己を倒しちゃったの…？
悪いことをしていたのはわかるけど……


「……そうだよな、愛してた人を忘れるなんて無理だ」

『っ…RESTARTのメモリは絶対に押しません…
克己のことも、NEVERのみんなのことも忘れたくないから…』

「それならそれでいいと思うぞ」

『え……？』


探偵さんは私の身体を離す
私に目線を合わせてゆっくり話してくれた


「アンタが大道克己と過ごした時間は、
アンタにとって大切なものだったんだろ？」

『……』

「大切なものを消すことなんてできねぇだろ
消さなくていい、そのメモリも取っておけ
大事な宝物になる」

『探偵さん……っ』


ほんと、翔太郎はハーフボイルドだよね

んだとコノヤロウ！！


なんて会話が聞こえるけどいいの
探偵さんのその言葉だけでも救いになった


私はこのメモリーは起動させない
克己と、NEVERの皆と過ごした時間は大切だから

小さな魔法使い (佐久間小太郎)→←RESTART (大道克己)

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