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「なんでこんなことするの!」

「…!だから違うって!!」






「オイオイ…、何事だよ……」

「何って…ケガですけど」

「その経緯を聞いてるんだ」



喧嘩中にたまたま通りかかったサンズ先生が私の話を聞いてくれている。


何も話すことなんかないんだけどな。



「また…失敗しただけですよ。」

「また…?同じことをしたのか?」

「……」






喧嘩した理由は、ゆうきのいじめを目撃したことだった。


私がのろのろと靴を履き替えていると、
ゆうきの靴箱が光っているのが見えた。

私は、出席番号が前の方だから、下の方も見えている。
その下がちょうど、ゆうきの靴箱だった。


最初は気のせいだと思ったんだ。

だけど、やっぱり光っている。
見てみるとそこには大量の画鋲。


まだよくあるいじめかと思ったら、私がゆうきの彼氏と
仲良く喋っている写真が奥に画鋲で止めてある。



もちろん、仲良くした覚えなんてないし、よく見たらただのコラ画像だ。
その時タイミング悪く、ゆうきの足音が聞こえた。



「あれ、A!今日ってサンズ先生と
理科のプリントを整理しに行くんじゃなかったっけ」

「あっうん、…そう、なんだけど。
任せた。先生に」

「じゃあ一緒に帰れるんだ!!帰ろ!」

「待って!!靴箱を見ないで!」

「えー?なになに?」



そう言いながら、ゆうきは自分の靴箱を見た。

一瞬だけ悲しい顔をした。


だけど、いつもの笑顔に戻って、「誰〜?こんなことしたの!もしかして…Aなのか!?」といつものふざけ調子に戻った。


大量の画鋲を落として、ゆうきは何を思ったのか靴箱の奥を見た。



「…っねぇ…これどういうこと?」

「ゆうき、いじめに遭ってるからすぐに先生に連絡しよ」

「これを説明してよ!!」

「私を疑うの!?」

「疑いたくないよ!いじめをしたのはAじゃないんでしょ…?けど!これは違うじゃん!」



今説明したところで、多分ゆうきは信じてくれない。

ちゃんと冷静に話をしないと。



「ゆうきが冷静になったら話すよ。
だから今は、先生達に」

「なんでこんなことするの!」

「…!だから違うって!!」








サンズ先生はこれほどないまでに、
真剣な顔をして聞いていた。

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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

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