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「うわ…。最悪、」
びっくりするほど土砂降りだ。
ゆうきとあかりも一緒に帰らせちゃったし、
今日に限ってスマホ忘れてきたし。
…どうしよ。
どこかに置き傘がないかと、キョロキョロと傘置きを見渡してみる。
まぁあるわけもなく、時間の無駄だった。
…でも、私ってバスだし、
そのまま勢いよく行けば間に合うんじゃ。
危険思考に走りそうになると、サンズ先生の姿があった。
「…加藤何してんだ？」
「うあ！！！」
「なんだその声。」
まさか話しかけてくるなんて思ってもいなかった。
なんとなく目を合わせにくくて、
視線を逸らしてしまう。
「…あー、傘ねぇのか。」
「はっ、はい。お恥ずかしながら……、」
「バスも遅延してるっぽいな」
「……え？」
スマホがなくて、確認できなかったけど、
こんなに雨だと、そりゃバスも遅延するよね。
「サンズ先生は何で帰るんですか？」と聞くと、
「車あるから、それで帰る」と言った。
一瞬でも思ってしまった、
私も一緒に乗せてくれないかな、と。
そんなのあってはいけない。
「heh…その顔。乗せてほしいんだろ？」
「へ、」
「分かりやすすぎ。」
「え、あっ、いやっ…！！」
「はいしゅっぱーつ。」
その時、サンズ先生に手を掴まれてしまった。
無意識かもしれないけど、これは心臓が持たない。
サンズ先生の手、意外とあったかい。
私、手汗かいてないかな、大丈夫かな。
邪な感情が、どんどん溢れ出てくる。
先生と生徒という関係を考えられないくらい、
私の顔は真っ赤だった。
「……せんせっ…！」
「なんだ、」
「恥ずかしいです……。手、」
「あぁ、すまん」
「……。」
「てか、お前顔真っ赤。」
「っ…！！！！」
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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます！！そのお言葉、読む度に噛み締めております！中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います！ (4月30日 20時) (
レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなどり。 | 作成日時：2023年10月6日 17時
