検索窓
今日:4 hit、昨日:38 hit、合計:4,261 hit

3。 ページ3

「うっそでーす」

「え?」

「いい顔するねー。A」

「はぁ…。超ビビったんだからね?」



教室に入った直前に言われたものだから、
少しオーバーなリアクションをとってしまった。


次の授業なんだっけ、と思いながら
机の中を覗き見る。

…そうだ、サンズ先生の授業だ。



なんか…やりにく。



右ななめを見ると、一軍の女子達が少し騒がしい。


「次、サンズせんせーの授業?」と1人の子が言った。

すると、数人が顔を赤くしている。
…え、嘘でしょ。



もしかして、ゆうきが言ってたサンズ先生に興味ある人ってこの人達のこと?



「ねぇゆうき」

「どうしたの?」

「なんか…うちの女子ってみんな頭おかしい…。」

「あっはは。かわいそうだよー」



なんて、笑っているから、
1ミリもそんなこと思ってないんだろうな。


予鈴が鳴り始め、私は急いで席についた。



前の方の席だから必然的に先生と目が合ってしまう。

一軍女子達に睨まれなければいいけど。



「さぁ、ガキンチョども。席につけ」

「せんせー、そのガキンチョってなんですかー。
私達もう高校生ですよー」



一軍女子がそう言うと、
みんなが一斉に笑い始めた。


何が面白いんだろう。



「heh…オイラからすりゃ、
お前さん達はまだまだ赤ちゃんだな。」

「せんせーやば(笑)」

「…っと、その前に自己紹介をすべきだな」



紹介された時にちゃんと言っといてよ。と思ったが
そっと胸にしまうことにした。


サンズ先生はチョークを持つと、
好きなタイプ。趣味。好きな食べ物…など。

様々なことを黒板に書き出した。


好きなタイプ巨乳な人って…。
サンズ先生って意外と変態。



反射的に自分の胸を見ると、少し腹が立ってきた。


「まぁ、こんなもんか」

「趣味がダジャレってどういうことですかー」

「おっと、これは…、
"趣味"がダジャレで"しゅみ"ませーん」



空気が一瞬で凍りついた。

馬鹿にしていた女子達もサンズ先生を冷たい目で見た。



「お、元気ねぇな。
"凍"りつかず元気にい"こう"ぜ」


「あー……サンズ先生。授業しませんか」


私はこの空気に耐えられなくなり、
授業をしよう、と提案した。



「heh…じゃあ87ページを開け」





4。→←2。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:アンダーテール , サンズ , 教師   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。