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「サンズ先生、どう思う?」

「え、いや………。普通にない」

「なんか目つけられてたもんねー」

「まぁ…あんな反応したら…ね。」



私達は、立ち入り禁止とされている
屋上で弁当を食べていた。



何も考えず食べ物を口に運んでいたら、サンズ先生の話題になって、少し焦っていた。


「なんで?」と聞くと、
ゆうきは、「ん、いや」と興味をなくしたように、弁当に目をやった。



「モンスターって…やっぱり怖いね」

「ゆうきは…あんまりそうとは思わないんだよね。むしろ……。」

「…優しい?」

「そう。」

「あんたの感覚わかんねぇわ」



まだ、勉強も教わったことないし、
本当はどんな性格してるかとか
分からないけど、優しいはないな、と勝手に思っていた。



「なんかね、あの人カッコいいって思う人もいたんだよね」

「はっ?」




数秒固まってから、
少し理解してしまう自分もいた。


確かに、私みたいになんとも思わない生徒もいるが、中には先生に恋する生徒だっている。


サンズ先生にも、そういうフィルターみたいなのがかかっているんだろう。




好きになっても10歳差。
もっといけば20歳差だってありえる。

そんなの、考えただけで吐きそうだ。




「いるよね。先生に恋しちゃう人。」

「素敵だよね〜。
歳の差を乗り越えた禁断の恋」

「いや、普通に犯罪だし」

「夢がないなぁ〜」




夢がないんじゃない。
現実を見てるだけだ。

だってそうでもしないと浮ついた自分が見えてしまいそうで怖い。



「……楽しそうだな。ガキンチョども」





「「うわぁ!!!!!」」



「さっサンズ先生……」

「…今回は見逃してやる。次はないからな」


そう言って、テレポートをして消えていった。

いやなんでもありかよ…。



「ねぇ聞いた?次はない、だって」

「次からは教室で食べよっか…」



ゆうきが、固まって動かない。
私が顔を覗き込むと、ゆうきは頬を赤らめていた。


私は寒気を感じた。

「どうしたの?」と聞くと、「惚れたかも」と衝撃的な返事が返ってきた。




私達は気まずい空気のまま、屋上を出ていった。





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ひなどり。(プロフ) - きもPさん» わぁっ、ありがとうございます!!そのお言葉、読む度に噛み締めております!中学生になって投稿頻度も落ちてきていますが、できる限りベストは尽くそうと思います! (4月30日 20時) (レス) @page21 id: dfd167e6a3 (このIDを非表示/違反報告)
きもP(プロフ) - 完全好みです、最高です。取り敢えず崇めておきます。 (4月30日 10時) (レス) id: 1099d16ec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなどり。 | 作成日時:2023年10月6日 17時

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