【刀剣乱舞】＊ブラック本丸に来たのは、基本的ボケ担当の運動神経お化けでした＊男主

6話 理解 ページ7

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猫叉side


「…はっ…はっ…はっ…」

僕の目の前で短い息を吐き、青くなっている男。
その男には、右肘と左肩から先が無かった。


『…』


一歩ずつ近付き、壁際まで追い詰める。


「ま、待て！お、俺が悪かった！！だか………ら」

ゴロン


男の首が転がる。
首と切り離された体からは、血がドプドプと溢れ出し鉄の匂いを濃く濃くしていた。


『こんのすけ…』


床にへたり込みこんのすけを呼ぶ。


こんのすけ「ね、猫叉様！貴方は…貴方って人は！！」


ボフリの音と共に現れるこんのすけ。
…ちゃんと側に居てくれたんだ…


『あは、ごめ…おえっ…』


こんのすけを見て安心したのか、物凄い吐き気が襲ってくる。


こんのすけ「猫叉様。貴方様はよくやりました。好きなだけ吐いて下さい。少しは楽になるでしょう…」


優しく背中を摩ってくれる。


『あり、がと…おえっ』


それだけ言うと、僕は吐き始めた。


ーーー


『…っ、はぁ…はぁ…』

数十分ほど吐き続け、出る物がなくなると吐き気が少し収まる。


こんのすけ「大分、落ち着かれましたか？」

『う、うん…ごめんね、見苦しい所を…』

こんのすけ「いえ！お気になさらず！！猫叉様はよくやってくれました。この死体は私が責任を持って…」

今剣「まってください！」

『今剣さん…？今剣さん！！』


起き上がっている今剣さんを見て、思わず飛び付く。


今剣「わっ！！ふふっ…ねこまた、ありがとうございます。ねこまたがぼくでころしてくれて、とてもきぶんがいいです」


『僕で…？てか、傷！！…って、あれ？傷は？』


今剣さんを見ると、叩き付けられた筈の顔には傷一つ無く、更には体に咲いていた痛々しい痕も綺麗さっぱり消えていた。


こんのすけ「猫叉様が使ったその短刀は、今剣様の本体でございます。知らず知らずの内に猫叉様の霊力が注ぎ込まれ、傷が回復した様です」

『要約すると…？』

こんのすけ「刀握ってたら傷治った！にございます」

今剣「そ、それでいいんですか？」

こんのすけ「良いのです。これ以上のことを言っても理解できませんので…」

『聞こえてるからね…後で、覚えてろよ！…まぁ、なんとなく理解できました。あ、あと本体勝手に使ってしまってすいません…』



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