【刀剣乱舞】＊ブラック本丸に来たのは、基本的ボケ担当の運動神経お化けでした＊男主

26話 結界 ページ27

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猫叉side


『んーとっ！』

眠りから覚め、動くようになった体で思い切り伸びをする。


こんのすけ「猫叉様ぁ！よかったですぅ！！」

ぐーぱーぐーぱーと指の運動をしていると、ぼふりと言う音と共に胸に飛び込んでくるこんのすけ。


『怪我は大丈夫？途中で霊力切れちゃったから中途半端になってない？』

こんのすけを抱き上げ、隅から隅までチェックする。


こんのすけ「だ、大丈夫です！…って、あっ、ね、猫叉様！そ、そんなところまで…」

かすかに頬を染めるこんのすけ。


『皆は？』


こんのすけ「無視…皆様は、外で見張りをして下さっているのですよ」

猫叉様が起きられました！と、こんのすけが声を上げれば勢いよく襖が開く。


鶴丸「おぉ！猫叉、起きたのか。調子はどうだ？」


『お陰様で霊力も体力も元通りです！』

と、少し隈の出来た鶴丸さんに霊力を流す。


鶴丸「んっ…これはいいなぁ」


こんのすけ「ところで、他の皆様はどこへ？」


鶴丸「あぁ、皆審神者室の掃除に行ったぞ。部屋自体は綺麗になったが前任のものも残っているしな」

執務をするにもあそこが1番便利だからな！

にこやかに笑いウィンクを零す鶴丸さん。
どうして、刀剣男士はイケメンばかりなんだ…


『って、そんなこと皆にさせられない…！』

慌てて立ち上がれば、鶴丸さんに止められる。


鶴丸｢いいんだ。俺達も乗り越えなきゃいけないことがある」


『そ、うですか…』


鶴丸「ははは！心配性だなぁ！俺達は大丈夫だから、君は風呂に行ってこい！スッキリするぞ」

ほいと、渡された風呂道具一式を受け取る。


『ありがとうございます…』


ーーー


『こんのすけ、ここに誰も入れない結界を貼りたいんだけどどうすればいい？』

風呂と書かれたのれんの前で立ち止まり、こんのすけに問う。


こんのすけ｢お札を扉の上に貼り付け、膜を張るイメージで霊力を扉の前展開させるのです！｣


『分かった』

懐からお札をだし、こんのすけの言った通りに霊力を展開する。
すると、シャボン玉のような7色に反射する膜が出来上がった。


こんのすけ｢これで猫叉様がお許しになった方以外は入ってこれません！｣


『こんのすけは抜いて…と。じゃあ、僕風呂入ってくるからここで待機しててね？』


こんのすけ「はい！どうぞごゆる…は？わ、私めも入れて下さい！！！」


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