8話 虎 ページ9
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金地螺鈿side
『ふぁぁぁぁ…非番ならば、少し寝るのもありという事か…』
主様の部屋からの帰り道。
陽気な風に乗って眠気がやってくる。
トンッ
『ん？』
半分寝ながら、歩いていると足に何かぶつかった感覚がした。
五虎退「あぁ…！虎くん…！……あっ」
どうやら、五虎退君の虎だったようでスリスリと足に擦り寄って来る。
五虎退「すっ、すすみません！」
すごい勢いで頭を下げる五虎退君。
『ん、良い良い。しかし、人懐こい虎だな』
足に擦り寄ってきた5匹をまとめて抱き抱え、よしよしと撫でてやる。
五虎退「い、いえ…そ、その子たちあまり人に懐かなくて…金地螺鈿さんだから、だと…思います…」
消え入りそうな声で言う五虎退君。
『なるほど…同じネコ科だ。この虎達なりに、なにか感じ取ったのかもしれんな…そろそろ、返そう』
と、五虎退君に虎を渡す。
五虎退「あ、ありがとう、ございます…」
『ふふ…こちらこそ、癒してもらった。ありがとう』
五虎退「い、いえ…あ、あのっ……も、もしよければ、一緒にお昼寝しませんか？」
顔を真っ赤にして言う五虎退君。
『き、聞かれていたのか…良いのであれば是非、お願いしたいな』
五虎退「だ、大丈夫ですよ！虎くん達がもうすぐお昼寝の時間なので…お陽さまが、当たって気持ちいい所があるんです！」
こっちです…！と、手を引っ張ってくれる。
『確か、五虎退君は粟田口の短刀だったな？』
五虎退「は、はい！ぼ、僕についても、何か知ってるんですか？」
『ん、五虎退君か？五虎退君は…中国に行った時に日本の役人を5匹の虎から守った、とか上杉家がとても大切にしてきた事とかか？我輩その位しか分からんのだ。浅知識ですまんな』
五虎退「い、いえ…！僕は、5匹も虎を追い払ってはないですが…よ、よく僕みたいな短刀の事まで…」
モジモジとしながら、少し嬉しそうな五虎退君。
『君はとても素敵な刀だ。知っていて当然だろう？』
五虎退「そ、そう言ってもらえたの初めてです…！ありがとうございます！」
ニコリと笑顔になる五虎退君。
っ！可愛い…って、いかんいかん。五虎退君のおかげで何か新しい扉が見えた気がする…
五虎退「つ、着きました！」
着いたのは陽が射し込む小さな部屋だった。
五虎退「襖を開けてると、陽が入ってきて、暖かいんです」
『そうなのだな！確かに、気持ちよさそうだ…』
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ミルキークイーン(プロフ) - 白黒。さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、本当嬉しいです！！金ちゃんのギャグ日常はもう少し続く予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです^^*← (2017年12月28日 12時) (
レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
白黒。 - 金ちゃん、ちょー可愛いです！これからも頑張ってください (2017年12月28日 10時) (レス) id: 072f698175 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 久遠さん» あっ、間違ってる…教えていただきありがとうございます！！直させて頂きます！これからも誤字脱字多々あると思いますがまた目につく間違いがあれば教えて頂けると嬉しいです！笑 ありがとうございます笑最近の昼ドラ低刺激で…もっと過激でもいいんですけどねぇ← (2017年10月9日 12時) (レス) id: e7a27ec435 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - ×:said ○:side 昼ドラに笑いました() (2017年10月8日 22時) (レス) id: 193e3c63af (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 葉月イズナさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて、本っ当に嬉しいです(´∀`)この本丸ではお爺ちゃん達が大分赤ちゃん帰りしてます笑暖かく見守ってあげてください← 最近更新が中々出来ていませんが、頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2017年10月7日 1時) (レス) id: c63d0e58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルキークイーン | 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月28日 5時
