14話 体力 ページ16
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金地螺鈿side
五虎退「スースー…」
『ふふっ…可愛い子だ』
物置に閉じ込められてから何時間経ったのだろうか。鉄格子の窓から見える外界は、闇に染まっていた。
あの後、色々と話してくれた五虎退君は疲れて我輩の足元で丸まって眠っている。
『…これは…一期一振君にお覚悟…されるな…』
絶えず痛む肩と、痛みからくる熱のせいだろうか。最早正常には働かなくなった頭で一期一振君の怒った顔を思い浮かべ、一人笑ってしまう。
『彼は…本当に君達が…大切なんだろうな…』
寝ている五虎退君を見て微笑む。
『兄弟か…』
しみじみと呟くものの、刀工も覚えていない我輩に兄弟が居たかどうかなんて知る由もない無いのだが…
『そうだな…兄弟には…ちゃんと…刀としての…本分を…全うして欲しい…な』
あんな蔵生活、体験なぞしなくて良い。例え辛い事があったとしても人と共に戦場に赴き、目一杯降られる方がどんなに幸せなことか。
『でも…まぁ…これは…無いものねだり…と言う…モノか…』
戦場の者達の苦労が分かってないからこそ、言えることなのだろう。
『皮肉な…ものだ…』
と、目をつむり耳を澄ます。
何やら人の気配がするのだ。
すると…
「ご…いー！き…ら…さん！ど……こ？」
微かに声が聞こえる。
『五虎退君！五虎退君起きろ！！』
急いで五虎退君を起こす。
五虎退「ぅん…へ？あ、ぼ僕寝て…」
目を擦りながら辺りを見渡す五虎退君。
『おはよう。良い良い、体力を残して貰わねばならなかったしな…さっ、五虎退君。誰かが、近くに来ている。大きな声は出してもあまり聞こえんだろう。力の限り、扉を叩き続けろ！』
五虎退「は、はい！分かりました！！」
ドンドンドンドンと、扉を叩きまくる五虎退君。
すると…
乱「ん…なんかこっちで音がする！厚、行こ！」
厚「おう！」
と、二人分の声と足音が近付いて来るのが分かった。
『…五虎退君…誰か、来てくれた…ぞ…もう少しだけ…がんばって……』
必死に扉を叩き続ける五虎退君を見ながら、我輩は目を瞑った。
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ミルキークイーン(プロフ) - 白黒。さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、本当嬉しいです！！金ちゃんのギャグ日常はもう少し続く予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです^^*← (2017年12月28日 12時) (
レス) id: ed76086949 (このIDを非表示/違反報告)
白黒。 - 金ちゃん、ちょー可愛いです！これからも頑張ってください (2017年12月28日 10時) (レス) id: 072f698175 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 久遠さん» あっ、間違ってる…教えていただきありがとうございます！！直させて頂きます！これからも誤字脱字多々あると思いますがまた目につく間違いがあれば教えて頂けると嬉しいです！笑 ありがとうございます笑最近の昼ドラ低刺激で…もっと過激でもいいんですけどねぇ← (2017年10月9日 12時) (レス) id: e7a27ec435 (このIDを非表示/違反報告)
久遠 - ×:said ○:side 昼ドラに笑いました() (2017年10月8日 22時) (レス) id: 193e3c63af (このIDを非表示/違反報告)
ミルキークイーン(プロフ) - 葉月イズナさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて、本っ当に嬉しいです(´∀`)この本丸ではお爺ちゃん達が大分赤ちゃん帰りしてます笑暖かく見守ってあげてください← 最近更新が中々出来ていませんが、頑張りますのでこれからも宜しくお願いします！ (2017年10月7日 1時) (レス) id: c63d0e58b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルキークイーン | 作者ホームページ：
作成日時：2017年7月28日 5時
