4.奇病 ページ4
(芝健)
ガララッ
俺は静かに病室を出た
『あのっ、誰ですか?』
その一言が俺の胸を締め付ける
ズキッ
まりん「よっ!どうした?
そんな暗い顔して」
[…]
まりん「まぁ、Aの様子見てくるわ」
俺はまりんと会った後
受け付けの長椅子に腰掛け
思いに耽った
(なんで…俺の事忘れてんだよ…
今日は仲直りにデートするって…)
そう思っていると息を切らして
まりんが走ってきた
まりん「健、どういう事だよ
俺の事もお前の事言っても
わからないって」
[俺だって意味わかんねぇよ…]
まりん「とりあえず、
担当医に話そうぜ」
[うん…]
俺達は担当医の医師に
さっきの出来事を話した
[ショック性幼児病?]
初めて聞く病名だった
まりん「ショック性幼児病って
どういう病気何ですか?」
医「ショック性幼児病というのは
奇病の一種で過去のショックが
何らかの原因で甦ってそれによって
幼い頃に戻ってしまうものですね
彼女の場合、自分を10歳だと
思っていこんでしまっています」
まりん「治す方法はないんですか?」
医「治療法は今のところ
見つかっていません…」
[じゃあ、どうしたら…]
医「今は彼女の心に寄り添ってあげる
のが一番だと思います…」
話した後、まりんと別れて病室に戻ると
そこには泣いているAがいた
俺はすぐに駆け寄り
[A…大丈夫?]
A「あなたは誰なんですか?
私のパパとママはどこ?」グスッ
[…俺は…健太、君のパパとママから
君の事をよろしくお願い
って言われたんだ]
A「健太?…」
[何?]
A「私のパパとママはどこにいるの?」
[ちょっと、お仕事に行ってるんだよ]
A「いつ帰ってくるの?…」
[う〜ん、Aが良い子にしてたら
すぐに帰ってくるよ]
A「本当!A、
すぐに良い子になる!」
(今は…寄り添う事が大事…)
俺は自分自身にそう言い聞かせた
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海乃 - 詩さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。夢主に甘々なまりん君が見たいです! (2019年10月20日 23時) (レス) id: 282d2eabe1 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - はい!わかりました!!書いてみますね!リクエスト、ありがとうございます!誰に甘々なのかとかありましたら教えて下さい。それと本編の方もありますので少し遅くなるかもしれませんけどよろしいでしょうか? (2019年9月5日 22時) (レス) id: 0d014dee5d (このIDを非表示/違反報告)
海乃 - はじめまして!!甘々なまりん君お願い出来ますか? (2019年9月4日 22時) (レス) id: 282d2eabe1 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 了解しました!!!! (2019年8月29日 20時) (レス) id: 0d014dee5d (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - そうですか!できれば、アナタシアでの王様ゲームがみてみたいです…お願いできますか。 (2019年8月28日 16時) (レス) id: 9164907c80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩 | 作成日時:2019年7月3日 23時