彼と私 2

1.嫉妬 ページ1

(芝健)

俺達は付き合い始めて２年が経ち
俺の願いで同居も始めた

そんなある日…

(おかしい！！)

目の前にまりんとAが仲良く
しゃべっている

(何でここにまりんがいんの？
俺が彼氏なのにまりんが
彼氏みたいじゃん…)

俺達はあの時以来ハグもキスも
カップルらしい事をしていなかった

俺は痺れを切らし声を上げた

[ねぇ…]

A「何？健、」

[何でまりんがAの隣に座って
仲良くしゃべってんの？]

まりん「何？嫉妬？」

[違うし！]

まりん「じゃあ、いいじゃん」

[ダメ！Aは俺の彼女だから…]

まりん「わかった、わかった
そんな大声で言うなよ
俺、健が嫉妬してるから帰るわ」

A「そっか…じゃあね」

まりん「じゃあな」

まりんが帰りAが怒ったような
顔でこちらに振り向いた

A「まりん、帰ちゃったじゃん。」

[だって、俺が彼氏なのに
Aがまりんとイチャつくから]

A「してないよ、話してただけ」

[俺にはイチャついて見えたの！
俺達、あの時以来カップルらしい事
してないじゃん」

A「同居してるじゃん」

[そうだけど…違うよ！わかった、
まず俺の事、健太って呼んで]

A「別に健でいいでしょ、」

[健太！]

A「健！」

[俺の名前は健太なの！]

そう言って言い合いをしてると
やっとAが折れた

A「わかったよ、健太ね」

[やったー！]

A「そんなに喜ぶこと？」

[うん！]

[じゃあ、次は互いの事を言い合おう！]

A「例えば？」

[誕生日とか、仕事とか？]

A「んー、」

[まず、俺から言うと
名前は高橋健太、仕事はプロダンサー
とアナタシアのリーダー
誕生日は5月26日かな…Aは？]

A「私は名前はAで
仕事は歌い手
誕生日は2月20日だね」

[えっ！？歌い手？
聞いてないんですけど…]

A「あれ、言ってなかったけ？」

[うん、聞いてない…名前は？…]

A「雛菊だけど？」

[えっ！！？俺、雛菊が歌ってるやつ
めっちゃ好きでファンなんですけど…]

A「そうなんだ〜」

[何でそんなに軽いの！]

A「だって、言ってると思ってたから」

Aは立ち上がりキッチンに
向かおうとしている

俺はAの手首を掴み
立ち上がった

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