彼と私 2

13.喧嘩2 ページ13

(芝健)

俺は最近、Aに近寄らないように
している。喋りかけられそうになったら
別の部屋に移動したりしていた

(謝ってくるまで、
口をきかないようにするって
決めたけど、俺、A不足で
死にそう…(´д｀|||)。)

今、その愚痴をずっとまさとに
浴びせていた

[やばい、A不足で死ぬ〜]

まさと「仲直りすればいいじゃん」

[Aが謝ってくるまで、やだ！]

まさと「意地っ張りだな〜」

[どうしたらいい〜]

まさと「だ、か、ら、何回も
言ってるけど仲直りすれば！！！」

[でも〜]

そんな事を話していると
Aが近づいてきた

俺はまさととの会話をきり
不機嫌な顔を作った

(やっと、謝ってきてくれるのかな？)

そんな希望は直ぐにAの
一言で打ち砕かれた

A「何をそんなに怒ってるの？」

(やっぱりか〜)

[はぁ〜、わかんないなら
いいよ、もう…]

俺が思っていた以上に冷たい言葉が
口から溢れた

その瞬間、Aはとても辛そうな顔
をしてこちらを見つめていた

その表情は俺の心を蝕み
俺は耐えられず立ち上がり寝室に
足を向けた

(俺のバカバカ！違うだろ！)

そんな事を思いながら
携帯で早速、まさとに電話をかけた

[まさと〜、Aに酷いこと
言っちゃった〜、どうしよ〜]

まさと「何、言ったの？」

[Aが何を怒ってんのって
聞いてきたから、わかんないなら
もういいよって…]

まさと「そんな事言ったんだ…」

[どうしよ〜、]

まさと「仲直…」

[わかった、仲直りしよ！]

俺は電話を切り立ち上がり
大きく息を吸った

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