7話目 ページ9
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サトツさんが走り出し
湿原を駆け抜けていく。
そして、私はヒソカから逃げるように前へと進んだ。
不思議と追いかけては来ない。
少し振り向くとこちらへ手を振っていた。
ヒソカ(君はまだ……だよ♥︎)
サトツが見える位置で適度に距離を取りながら先へと進む。
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キルア「よっ！」
不意に後ろから肩を叩かれる。
貴方「あ、キルア。気づかなかった。」
キルア「あー、癖みたいなもんだよ。」
いたずらっ子のように笑う彼。
キルア「てか、お前あいつと仲良いの？」
貴方「あいつ？」
キルア「トランプのやつ。」
貴方「いや、全く断じて。」
私が足早にそれを言うと
ケラケラと隣で笑う
キルア「やっぱりな！明らかに嫌悪感丸出しだったもんなあ。」
貴方「キルアはずっとひとり？」
キルア「いーや、さっきまでゴンってやつと居たけど。」
あなたを書きながら少し後ろを気にしてる。
キルア「なんか戻っちまった。」
貴方「え？戻る？」
キルア「あぁ。仲間を助けにでも言ったんじゃねーか？」
貴方「………。」
ヒソカ…か。
会ったことは無いけど、検討は祈るよ。
キルア「てか、Aって何歳なの？」
貴方「18歳だよ。」
キルア「え、まじ！？もう少し歳近いと思ってた！」
貴方「それは何故……。」
キルア「だって小さいから。」
貴方「………。」
キルア「身長の話だぜ？」
貴方「何も言ってないけど。」
デリカシーの欠けらも無いな、最近の子供は。
キルア「てことはレオリオと同い年か。」
貴方「レオリオって誰？参加者？」
キルア「ゴンが迎えに行ったやつ。」
貴方「あー…。」
軽く雑談しながら進むとサトツさんが少し開けたところで立ち止まった。
キルア「ゴールらしいぜ。」
貴方「そうみたいだね。」
サトツ「みなさんお疲れ様です。無事、湿原を抜けました。ここ、ビスカ森林公園が2次試験会場となります。」
また髭を触る。
ほとんどの人間は汗をかいている。
カタカタカタ。
少し遠くにそう音を立てて歩いている針だらけの人間。
貴方「痛くないのかなあ。」
キルア「どうした？」
貴方「ううん。なんでもない。」
サトツ「それじゃら私はこれで。健闘を祈ります。」
そう言って去っていくサトツさん。
サトツ(約150人……1次で残り2桁くらいに減ってしまうと思っていたのですが、今年の受験生は豊作ですなァ)
・
続く
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作者名：日和 | 作成日時：2023年12月14日 15時
