その少女、ハンター試験に行く。【H×H】 (ページ7)

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5話目ページ7

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階段を数段飛ばしで登っていくと光が見える。

貴方「あと、少しだ。」

登りきると、少し風が吹く

サトツ「ヌメーレ湿原。通称“詐欺師の塒”。」

先頭のサトツさんが話し出す。

サトツ「この湿原にしかいない珍奇な動物達、その多くが人間をもあざむいて食糧にしようとする。狡猾で、貪欲な生き物です。」

そうすると指を立てながらこちらへ振り向く。

サトツ「十分注意して着いてきて下さい。」

辺り一面は、閑散とした平原だ。

少し湿度を感じる

サトツ「2次試験会場へはここを通っていかなければなりません。だまされると死にますよ。」

なんとも言えない緊張感の中後ろのトンネルの扉が閉まり出した。

「あっ……。」

地面を貼って、ギリギリで越えられなかった試験参加者が扉の奥で叫んだ。

サトツ「この湿原の生き物はありとあらゆる方法で獲物をあざむき、捕食しようとします。標的をだまして食い物にする生物達の生態系……詐欺師の塒とよばれるゆえんです。」

先程の説明を改めて話し出すサトツさん

サトツ「だまされることのないように注意深く。しっかりと私のあとをついてきてください。」

ヒソカ「ふふっ♥」

貴方「げっ。」

ヒソカ「酷いなぁ♦︎傷つくよ♠」

貴方「………すみません。」

「ウソだ！！そいつはウソをついている！！」

壁の裏から出てきたのは怪我をした男性。片手には何かを引きずっているがわかる。

「そいつはニセ者だ！！試験官じゃない。オレが本当の試験官だ！！」

そう怒号を上げながら男はサトツさんを指さす。

レオリオ「ニセ者！？どういうことだ！？」

「じゃ、こいつは一体……！？」

周りの皆はザワザワと騒ぎ出す。

混乱し始めた。

「これを見ろ！！」

先程まで引きずっていたものを掲げる。

サトツさんに顔が少し似ている猿。死んでいるのか無惨な状態だ。

「人面猿は、新鮮な人肉を好む。しかし、手足が細く長く非常に力が弱い。そこで自ら人に扮し言葉巧みに人間を湿原に連れ込み他の生き物と連携して獲物を生け捕りにするんだ！！」

バンッ！！という素振りをサトツさんへ向け、男は続けざまに話し出した。

「そいつはハンター試験に集まった。受験生を一網打尽にする気だぞ！！」

言ってやったぞと言わんばかりの男。

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