安心 −心配− ページ7
その見慣れた手の大きさや、匂い。
それらがより鮮明にその人が鏡夜であるとAに訴えかける。
鏡夜「……記憶、戻ったのか」
小さく、かすれた声でAに問いかける。
それは普段の鏡夜なら見せることのないであろう、弱々しい姿だった。
A「はい、ぜーんぶ。元通りですよ」
Aは鏡夜の手に自らの手を添える。
安心できるように、みずからが此処にいることを主張するように。
鏡夜も、一瞬の揺れはあったもののより強くAを抱きしめた。
鏡夜「…心配なんて、してないからな」
唐突な発言にAは目を瞬く。
しかし、柔和な笑みを浮かべて相槌を打つ。
鏡夜「あいつらが勝手に、騒ぎ立てたんだ」
Aはその様子が目に浮かんだのか、クスクスと笑い始める。
A「心配掛けちゃったみたいですね、皆に」
鏡夜に、という言葉は心の中にしまう。
きっと言ってしまえばまた機嫌を損ねてしまうだろうから。
A「帰りましょ、先輩。みんなのところへ」
鏡夜「…お前がそれを言うのか？」
クスリと小さく笑みを浮かべて鏡夜が離れていく。
−泣いていたのか−
鏡夜の目は夕日の赤に染まって赤く見えた。
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名無し51934号(プロフ) - 最高すぎます、、、できたらまた、、鏡夜先輩のを(( (2020年9月23日 3時) (
レス) id: ff1ca694a3 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても面白い素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m思わず1話から最後まで読んでしまいました！これからも素敵なお話をよろしくお願いします！ (2019年11月1日 15時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - おー、更新されてる!相変わらず面白いですね♪お帰りなさい！待ってました！更新頑張ってください！ (2019年1月5日 14時) (レス) id: 7fba46ff84 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトサラダ(プロフ) - にゃおさん» にゃおさんコメントありがとうございます！前文にも記述させて頂きましたが、この作品は絶対に完結させてみせますので、応援よろしくお願いします！！（；；） (2018年12月26日 2時) (レス) id: 9cdb9084ee (このIDを非表示/違反報告)
にゃお(プロフ) - お話拝見させて頂きました!!とても面白くて続きが楽しみです！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 5d7f8ac497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポテトサラダ | 作成日時：2015年5月17日 21時
