記憶 ―追憶― ページ3
「お……さ…」
真っ暗な闇の中で、小さな子供の声が響く。
しゃくりあげながらすすり泣くその声は子供独特のあどけなさを残している。
「…か……ん」
しかし、その声もかすれ上手く聞き取れない。
A「(あれは、誰？)」
宙に浮いているような、地面に足をつけているような、不思議な感覚を感じながらAはその声に耳を傾けた。
どこかで聞いたことのあるようなその声は懐かしく、それでいて寂しげで不安気だった。
「おか…さ…」
よく聞き取ろうとすると少しずつ鮮明に聞こえてくる。
A「(これは、僕の、きおく…？)」
Aは幼い頃、父も母も仕事ばかりで家に居なくて、メイドさんや執事さんも、皆が忙しく動きまわっていた。
A「(そうだ…僕は、誰かと一緒に何かをしたかった)」
「おかあ…ん」
A「(誰と？…あ、そっか、今は
ホスト部の皆とだ)」
「お…かさん」
A「(ぼくは、転んで水を被った。頭を打った、のかな)」
「おかあさ…」
A「(記憶がなくなって、でも鏡夜先輩のことは覚えてた、鏡夜先輩だけ)」
「おかあさん…」
ようやく鮮明になった声にAは小さく微笑を浮かべる。
小さい頃はどうして自分には母親も父親も構ってくれないのだろうと考えてばかりだった。
A「……もう、大丈夫だよ。僕にはお母さんも、お父さんも、メイドさんも、執事さんも、そしてホスト部のみんなも…鏡夜先輩もそばにいてくれる」
その声に呼応するように薄ぼんやりと声の主が浮かび上がる。
泣いてばかりだったあの時、僕はこんなにも酷い顔だったのだろうか？
*******
お久しぶりです。(´・ω・`)
短いですがすみません…。
名前変えました！
引退したのでペンネームとなります！(*´ω｀*)
吹奏楽部チューバ吹き→春川 美月
となります。
今後もよろしくしてやってください！(*｀･ω･)ゞ
ラッキーアイテム
革ベルト
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名無し51934号(プロフ) - 最高すぎます、、、できたらまた、、鏡夜先輩のを(( (2020年9月23日 3時) (
レス) id: ff1ca694a3 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても面白い素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m思わず1話から最後まで読んでしまいました！これからも素敵なお話をよろしくお願いします！ (2019年11月1日 15時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - おー、更新されてる!相変わらず面白いですね♪お帰りなさい！待ってました！更新頑張ってください！ (2019年1月5日 14時) (レス) id: 7fba46ff84 (このIDを非表示/違反報告)
ポテトサラダ(プロフ) - にゃおさん» にゃおさんコメントありがとうございます！前文にも記述させて頂きましたが、この作品は絶対に完結させてみせますので、応援よろしくお願いします！！（；；） (2018年12月26日 2時) (レス) id: 9cdb9084ee (このIDを非表示/違反報告)
にゃお(プロフ) - お話拝見させて頂きました!!とても面白くて続きが楽しみです！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 5d7f8ac497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポテトサラダ | 作成日時：2015年5月17日 21時
