車の中で ページ20
りょう「あれ？新しいバイトの子？」
サチオ「そう！俺の同級生の娘さんだでよお！！」
第一印象は、"可愛い女の子"だった。
特別顔立ちが良い訳では無いのに、目を引く存在だった。
偶然あの日Aがシフトを入れていて、偶然俺達がサチオさんに呼ばれて偶然出会った。
そう、偶然。
全てはその"偶然"から始まった。
東京と岡崎の行き来が落ち着き、ゆとりを持って撮影が出来る時期に入った。
虫眼鏡「てつや聞いた？」
てつや「何を？」
虫眼鏡「としみつ熱出して今日休むって話」
てつや「ああ、さっきりょうから聞いた。」
虫眼鏡「その話の続き聞いた？」
てつや「続き？」
虫眼鏡「Aちゃん、看病しに行くって話。」
不安が疑念に変わり、怒りに変わる時。
その時は突然やってくる。
本人にも相手にも分からないスピードで迫り来る。
そして、爆発する。
虫眼鏡「てつや待って！」
スタジオを出ようとした俺の腕を虫さんが掴んだ。
てつや「何？？俺はどんだけ止めても行くから…」
虫眼鏡「そうじゃなくて！車出すから僕も行くよ」
てつや「え？撮影は…」
虫眼鏡「どっちにしろてつやおらんかったら撮影できんわ！」
てつや「あ…」
しばゆー、りょう、ゆめまるにはその3人が"仕掛ける側"になる動画の前フリを撮ってもらって、俺達はその間にとしみつの家に向かう事になった。
てつや「クソ…法律め…」
虫眼鏡「いや意味分からん事に怒らんでくれん？これでも法定速度ギリギリだから」
てつや「くー…悔しい…」
虫眼鏡「…てつやが怒るなんて本当珍しいよね」
てつや「…そう？」
虫眼鏡「うん。てつやが怒る時は絶対Aの事だもん。」
自覚はある。
俺はAの事になると自己中で、我儘で頑固になる。
それだけ彼女が大切で、俺にとって必要不可欠な存在だから。
窓を流れる岡崎市内の景色を眺めながら、俺は静かに拳を握った。
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チーズおかき(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» 最後まで読んで頂き、ありがとうございました！年の差年下彼女ですね！挑戦してみたいと思います！ (2021年3月5日 16時) (
レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！最高すぎて…。チーズおかきさんのつくる作品は全部最高です！！！ぜひまた橙さんを、できれば歳の差年下彼女と絡ませてください！それ以外のメンバーのお話でも喜んで読ませていただきます！素敵な作品をありがとうございました！ (2021年3月5日 6時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズおかき | 作成日時：2021年2月14日 10時
