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履歴とレディ ページ8
私には分かる。
普段かけても出ない電話に出て、私の不安を拭ってくれようとしたかっちゃんの気持ちが。
かっちゃんは不器用だけど本当は優しい人。
スマホで着信履歴を見ながら思わずニヤニヤしてしまう。
電話だといつもと違うように聞こえる声も、冷たい中にある暖かさも。
やっぱり好きだ。
晩ご飯を食べてないことに気付き、ホテルのルームサービスを注文した。
久しぶりのコンビニじゃないご飯に胸が高鳴る。
たまにはかっちゃんと外食したいなあ。
2人でレストランに行ったり、中華街に行ったり食べ歩きしたり。
そういうこともしてみたい。
だけど私とかっちゃんが会うのはいつも私の家。
かっちゃんの家にすら行ったことがない。
私とかっちゃんって一体何なんだろう…
次の日の朝、聞き慣れないホテルの目覚ましで目を覚ました私を迎えたのは土砂降りの雨。
気分が憂鬱になる。
支度を済ませてフロントに向かうと、
A「Mt.レディ！」
Mt.レディ「やっほ〜。さっさと出社しよ〜？」
付き添いのヒーローがまさかこんな有名人だとは思ってもみなかった。
寧ろ目立ちそう。
A「お久しぶりです、Mt.レディ」
Mt.レディ「ほら、行くよっ」
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作者名：チーズおかき | 作成日時：2020年12月17日 5時
