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エネルギーと敵 ページ5
結局今日も残業してしまった。
疲れきった体を引きずってアパートに帰ると、私の部屋のドアの前には意外な人物が。
A「轟くん！？」
轟「ああ。今帰りか？お疲れ様。」
柔らかく微笑む轟くんはどことなくやつれている。
A「お、お疲れ…どうしたの？」
轟「近くまで来たんだ。」
A「それでわざわざ…」
轟「いや…実は話がある。」
A「何？」
轟「…爆豪が狙われてる。」
A「へっ？」
一瞬なんのことか分からず思考が停止する。
A「…誰に？」
轟「爆豪の個性である爆破のエネルギーを利用しようとする奴に。」
A「…利用って」
轟「爆豪がそいつらと戦うことになれば、そいつらは攻撃を受ける度にエネルギーを溜め込む。そういうシステムを開発したみたいなんだ。」
A「それって…」
轟「つまり、戦って勝とうが負けようが関係ない。爆豪が敵と対峙することによってもう既に向こうからしたらおいしい。」
A「かっちゃんの個性が敵の力になる…ってこと？」
ぐるぐると考えが巡る。
轟「そう。既に爆豪は敵に跡をつけられてたみたいだ。」
A「えっ！？」
轟「昨日の爆破予告が未遂で終わったのは、爆豪を引き付けてそこから監視・追跡する為。元からあいつらは爆破なんてするつもり無かったんだ。」
A「…待って！？それって…」
轟「…うん。…ここの場所も敵に知れ渡ってしまった。」
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作者名：チーズおかき | 作成日時：2020年12月17日 5時
