ヒーローと私。【ヒロアカ】 (ページ22)

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パニックと大型敵ページ22

A「！？」

何？何が起きてるの？

建物全体が崩れ落ちる音がする。

揺れは収まらず、まっすぐ立つのも困難なほど。

安田「Aさん！！」

安田部長に手を引かれ抱き寄せられる。

周りの人達も訳の分からないまま呆然とする。

マイク「建物が危な～い！！中の人は焦らず避難してくれ～！！！」

建物の外から聞こえる大声。

A「プレゼント・マイク！？」

ヒーローがもう駆けつけていることが分かり、安堵を浮かべる。

だけどパニックになった人々は慌てて非常階段に走り出す。

買い物客でごった返すフロアに冷静な人なんて1人もいない。

安田「行こう」

安田部長が私の手を強く掴んで人混みの中へと進んでいく。

こんな状態じゃまともに避難もできない。

「ママ～！どこ～！？」

泣き叫ぶ子供の声。

「おい！押すなよ！！」「お前が押したんだろ！？」

怒鳴り合う声。

A「このままじゃ進まない…」

人混みの隙間から窓の外を見ると、例の大型敵の姿。

ここまで逃亡したところをヒーロー達に見つかり、巨大化したと思われる。

建物自体に敵が突っ込んだんだ。

こんな近くで戦闘が起きてるなら、いつまた建物が揺れたり崩れたりするか分からない。

どうしよう。どうしたら…

その時、ふと高校時代の事を思い出した。