ヒーローと私。【ヒロアカ】 (ページ2)

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ニュースと飯田くん。ページ2

A「…あのさ」

爆豪「あ？」

A「今日、応援要請あったんじゃないの？」

爆豪「…ニュース見てねェのか」

かっちゃんがリモコンを手に取ってニュース番組に切り替える。

―爆破予告のあった建物に異常は無かったそうです。

ヒーローたちが集結するも、事件どころか敵は姿すら現さなかった模様です。―

A「何も無かったんだ、」

爆豪「何も無いわけがねェ。ただのイタズラ脅迫状にしては手が込んでやがる。絶対…絶対何かある。」

かっちゃんは静かに、それでいて強くそう言った。

そう。かっちゃんはプロヒーロー。

ただのしがないOLの私なんかとは別世界の人。

A「今日行ったのって飯田くんが働いてる区域だよね？」

爆豪「ああ。」

A「元気にしてた？」

爆豪「さっき一緒に飯食ってきた。」

A「あ、そうだったんだ！」

爆豪「何だ？飯田が気になるんか？」

A「あ、いや、別にそんなこと…」

否定しようとした時にはもう遅い。

肩を掴まれ、無理やり床へと押さえ付けられる。

爆豪「てめェ、俺が目の前にいるのに他の男の心配なんざしてんじゃねェ。」

ニュース原稿を読み上げるアナウンサーの声がだんだん遠ざかっていく。

口が悪い。

大体機嫌が悪くてすぐ怒る。

やきもち妬き。

それでも、

そんなかっちゃんのことが好き。

かっちゃんに強く抱きしめられて愛される夜が、幸せじゃないわけがない。