燻る煙で愛を語らう【東海オンエア】 (ページ28)

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脇役女優ページ28

バディ「…Aさんの希望がないのであれば事務所の意向に従ってもらえませんか？」

A「え？」

バディ「実は既にオファーが来てるんですよ」

A「何の？」

この為に私を呼び出したのだろう。

マネージャーさんがすぐに資料を取り出す。

バディ「これです」

A「…映画？」

バディ「はい。グレーゾーンエージェンシーを観た制作会社の方からお話を頂きまして」

A「どういうことですか？」

バディ「簡単に言えば…女優としてのオファーです。」

衝撃的なその言葉に、

私の思考回路は止まる。

バディ「まあいわゆる脇役ではありますが…」

資料に目を通すと、どうやら私の出演は本当に僅かなものらしい。

役柄としては、主人公の妹というポジション。

バディ「この仕事が人生を揺るがすかもしれません」

A「…」

バディ「事務所としては受けたい案件ではありますが、Aさん自信がよく考えて明後日までに返事をください」

としみつ「あっA！」

部屋を出た私に、すぐにとしみつが走りよってきた。

としみつ「皆晩飯行ったけど…A？どうした？」

A「あ…何でもない」

すぐに平静を装い、高鳴る胸を押さえる。

としみつ「ふーん…あ！そうそう、合流するだら？」

A「うん。」