絶対王者の片割れは。3【HQ】

No.124 ページ31

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影山「っ(フワ…」

__スパンッ

そこからは、日向と影山の速攻が止まらなかった。

それに日向…

渡「…やっぱり狙って打ってるんだ」

渡が言ってた通り


"見えてる"


金田一「及川さんナイッサー！」

ピッ_

澤村「ぐっ！」

__バギャッ

田中「大地さんナイスレシーブゥ！」

及川「ぬうっ」

及川のサーブがかえって、影山が日向にトスを上げる。

移動攻撃…

下手にブロックをつけずに、レシーブだけで対応する。

_ドパッ

渡「！」

日向「うおあああ！」

(やっぱり…マグレじゃない)


松川「…うーん」


影山のサーブ。

渡「くっ」

__ドキャッ

何とか上げるも、ずれた所に飛んでいく球。

渡「すいません！カバー！」

及川「マッキー頼むよ！」


下に潜り込む花巻。

花巻「あいよっ！」

国見に上がるトス。
長いコースを狙って国見が決めた。

花巻「ナイスキー！」
A「ナイスキー」


前に、花巻の事を普通だって言った奴がいた。
それは、全く違う。

花巻は、"普通"なんじゃない。
全部、全部当たり前かの様にこなす。

まさに「オールラウンダー」なんだ。


それは、簡単な様でとても難しい



武田「相変わらずの青城の熟年感というか……

歯車の噛み合い方は素晴らしい」

烏養「ああ、腹立つわ……」


岩泉がサーブをミスれば、花巻が決める。

松川「おい、ちょっと」

松川がコートに入ってきたタイミングで、俺達を招集した。

金田一のサーブ。
田中が拾って影山に返す。

松川は、最初から日向についた。

日向が移動攻撃に飛ぶ。

松川「(一枚で止めるのはしんどい…でも、)


__クロスには打たないでね？打てないよね？？


日向「〜っ」


ババンッ_

金田一「キタ！ストレート真正面！」

__『お前はクロス無視して、ストレートで待ってな』



徹底したコース絞り


松川「ナイスキー」

日向は悔しそうに松川を見た。


松川「うまいことコース絞れば拾えるな」

金田一「俺も次やってみます」

A「俺そういうの好き」

及川「松つん怖ぇ〜！」


激しいラリーが続く。

及川のサーブ。

及川「ふぅ〜」

岩泉「…一応、後頭部気を付けろよ」
金田一「えぇ!?」

_ズダァンッ

烏野コートに突き刺さる。

A「…エグ」


まるで。スパイク__

けれど惜しくも、アウトの判定。

岩泉「切り替え！」
及川「ウィッス」

A「……」
及川「無言の圧止めて!?」

24対23


烏野、マッチポイント


__ピピーッ


A「………ここで、か」

入ってくる

京谷「ふぅ〜っ」


狂暴な獣の復活



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