夢の湯 ページ44
ほわほわと地に足がつかない感じ。
足どころかどこにも感覚が無い気がする。
あぁ、夢の中なんだってわかる。
ここなら誰もいない。
何だって考えられる場所。
夢の中で自由に物を考えられるのは何だか不思議。
だけど、気がつけばこうだった。
まぁ、何だっていいんだけど。
あたしが死んだらどうなるんだろう。何度も考えた。
誰だって1回は考えたことあるだろう。
結論は「世界は変わらない」だった。
学校に連絡が行っても、誰が哀しむだろう。
仲良い友達は哀しんでくれるかな。
けど、それも風化されるんだ。
死んだ人の想いは潰え、名も砂が如く消え去る。
皆の記憶から、あたしは消える。
____なぁんてのは、嫌だなぁ。
だからあたしは動く。
少しでも誰かの胸に存在を刻めるように。
あたしがいた証が、少しでも残せるように。
だから本当は……
『!』
視界が俄に煌めき出す。
夢から現実に帰る時間が来たみたいだ。
今回は割と長くいたな、なんて思いながら、
あたしの瞼は舞台の幕のように上がった。
……あぁ、もう朝か
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星波@元烏丸(プロフ) - あゆみさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年10月7日 10時) (レス) id: 7ccdd29a58 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 続きめっっっっっちゃ気になります!!更新頑張って下さいm(__)m (2017年10月6日 22時) (携帯から) (レス) id: ee33ca8933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏丸 | 作成日時:2017年4月3日 20時