【刀剣乱舞】泰然自若にマイノリティ【ブラック本丸】 (ページ41)

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無垢で愚かな一期一振side ページ41

申し出した弟達の手入れ。

手入れしてほしいのは本当の事だった。

だが、きっと叶わない。

手入れには想像以上に霊力を使われる。

だから、あまり審神者は手入れをしたがらない。

故にこの有り様なのはもう身に染みている。

仮に手入れされたら？

その時が好機、霊力の低下した彼女を殺すまでの事。

されなければそれで斬る。

……待っていてくれ、愛しい弟達よ。

さぁ、どう出る。

「いっいいの！？」

とても驚いた。

目を輝かせ、身を乗り出す幼き少女。

とても無垢で、なんて愚かなのだろう。

無知なのだ、この少女は。

「五虎退くん見た時からおもってたんだよねー

皆傷痛そうだなって！

手入れさせて貰えるなら万々歳だよー！」

「貴女は分かっているのですか？

どれだけの霊力を使うのか」

粟田口派(わたしたち)ともなればそれは計り知れないのに。

「しらないよ？でも、困ってるなら助ける。

それが人情ってもんでしょ！」

……あぁ。

無垢で無知で愚かな彼女は、

「あ！でも、手入れはいちごさんもだよ！」

どうして、こんなにも眩しく見えるのだろう。