武器を取れ ページ34
清光の言葉を、ごめんね聞き返す。
「……俺達のこと、可愛がってくれるなら」
「ちょっと、清光!」
安定は制そうとするけど、清光はあたしの方に歩いてきた。
そして、あたしの腰に手を回して抱き寄せる。
「夜の相手だってしてあげるからさ、可愛がってよ……?」
顔が近い。
思わず突き飛ばした。
な、何いってんのこの子は!!?
「い、いいそんなの!そんなの求めてない!!
あたしが求めるのは、仲良くしてくれることだけ!」
だから、
「……だから、そんな自分を売るような事言っちゃダメ。
自分が傷付くような約束、しちゃダメだよ」
せっかく可愛い顔してるのに、自分を大事にしないと。
「ね、仲良くなろ?」
「……そうやって和泉守とか堀川の懐に入り込んだんだ?」
安定が、まるで唾みたいに吐き捨てた。
「あたしは、本心を言っただけだよ」
「どれだけ言葉を並べても。その心は解んないよね」
……まぁ、そうだけど。
「結局人間の喋る言葉なんて無意味なんだよ。
だから、解らせてあげる。
何か言いたいなら、アンタも語ってきなよ」
言葉以外の方法で。
そんな喧嘩を売られる。
……今日だけで、二つも喧嘩売られるなんてね。
「乗った」
あたしの武器の重み、闘って証明しよう。
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星波@元烏丸(プロフ) - あゆみさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年10月7日 10時) (レス) id: 7ccdd29a58 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 続きめっっっっっちゃ気になります!!更新頑張って下さいm(__)m (2017年10月6日 22時) (携帯から) (レス) id: ee33ca8933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:烏丸 | 作成日時:2017年4月3日 20時