【刀剣乱舞】泰然自若にマイノリティ【ブラック本丸】

ウニになる ページ4

障子の先は、大広間。

そこに、何十人もの男子(イケメン)が座していた。

彼らの視線は、あたしにぶっすり突き刺さる。

やめて、ハリネズミかウニになっちゃう！！

「あー……えっと、どーぞお手柔らかによろしく？」

何を言えば良いのかわからず、取り敢えず笑う、あたし。

すると、一番奥の……上座？名前とかよくわかんないけど、

取り敢えずあの、一段高い所に座る人が声を掛けた。

これまたイケメンな。

「お主……白菊とか申したそうだな。来い」

来い？

何だよ、イケメンだからってえっらそーに。

たしかにあたしは凡人よりもちょっと下の風体だけどさ！

内心で怒りながらも大人しく近づく。

つーか一人で上に座るとかアンタは殿様か何かか！？

「俺は三日月宗近だ。宜しく頼みはしないがな」

え、何こいつ。

何かムショーにムカつくんですけど。

あたしは自分に敵対心を向ける奴には良い顔なんてしない。

だから、啖呵を切る。

「あっそうですか！あたしだってあんたみたいな顔だけと

宜しくしたくなんてないんでね！利害が一致して良かった！

つーか宜しくしないんなら呼ぶんじゃねぇ！！」

でっかく叫んで、大股で出ていく。

何あの無礼極まりない男！！サイッテーだな。

幾ら人間恨んでる？からといってアレはないわ。

つーか、

「人間っつぅカテゴリだけで敵認定すんなっ」

どすどすと女らしくなく歩いていく。

独り言を聞かれてたとも知らずに。

「…………」

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