力を出そう ページ17
「……長谷部?」
振り返って見上げると、暗雲が立ち込めるお陰か
直ぐに長谷部の姿が見えた。
そう言えば、初めて長谷部がタメ口きいた。
別にいいけど。
「……っ行くのは、御遠慮下さい!貴女のようなか弱い
……人の子が、彼等に勝てる筈もありません!」
肩で息をする長谷部を見つめる。
……驚いた。
このまま放っておけば、あたしは死んだかもしれない。
そうすれば、
のに。
「……長谷部」
「……はい」
やっぱり優しいな、ここの人たちは。
「ありがとう。でも、あたしが行かなきゃ」
ちゃんと、何が起きても帰ってくるから。
皆を連れて。
だから、
「だから、信じて待ってて」
教えてあげる。
あたしは今までの審神者とは違うってこと。
「これだけ言っちゃったら、後には戻れんな」
気持ち悪さを跳ね返すように言葉を紡ぐ。
元気を出すには声を出せってことよ。
「おーい!誰かいるなら返事してー!!」
あたしの声は地下に反響して消えていく。
居るんだろ!?反応示せや!!
「……誰だ」
「ふっわぁ!?」
めっちゃ近くで声したァ!!?
163人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星波@元烏丸(プロフ) - あゆみさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2017年10月7日 10時) (レス) id: 7ccdd29a58 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 続きめっっっっっちゃ気になります!!更新頑張って下さいm(__)m (2017年10月6日 22時) (携帯から) (レス) id: ee33ca8933 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:烏丸 | 作成日時:2017年4月3日 20時