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高嶺の君【赤葦】 ページ10

ウチには、人気の部活があります。

梟谷学園男子バレーボール部。

全国にも何回も行っていて、いわゆる強豪。

その中でも、彼。

「飯!あかーしんとこの教室で良いだろ!!」

「はいはい……」

同じクラスの赤葦くん。

クールな顔立ちと、紳士的な対応。

2年生ながら副主将ということあって、とっても人気なんです。

……私も。

去年も私と赤葦くんは同じクラスで、同じ委員会。

女子から決めてるから、偶然でしかないけれど。

とても優しくて、偶に表情を崩すと可愛くて、平凡な私はドキドキしちゃうんです。

「なー!マネージャー二人とも3年だし、来年からどーすんだよ?」

「一応俺の中で誘おうとしてる人は決まってますけど」

バレー部のマネージャーさんのお二人も、かなりの美人さん。

「へー!アイツ!?ちょっと話しかけてくる!!」

「え、いやあの、まだ何も話してないんですけど」

「じゃー俺が言う!!」

きっと次のマネージャーさんも、綺麗な人なんだろうなぁ。

「ちょっとお前!!」

あれ、主将さんの声がやけに大きい。

「おーい、聴こえてるかー!?」

あれ、目の前で手を振ってるの、主将さん……

「ひゃあっ!!?」

なな何で主将さんが、わた、私の前に!?

「あかーし、コイツ!?」

「木兎さん、初対面で”コイツ”呼ばわりは駄目でしょう。はい、その子です」

「え、え、え……!?」

わ、訳が解りません。

「なー!今日から入部してもらえねーの!?仕事早く覚えて貰った方がいーだろ!?」

「ちょっと待ってください。……あの、Aさん」

何で私なんかが。

「良かったら今日、見学だけでも来ませんか?」

「は、はい……」



「来年もマネ居るんなら安心だわー」

「赤葦が連れてきた子なら大丈夫そうだしね〜」

雀田先輩と、白福先輩。

隣に立つのがおこがましい位です。

「ごめんねいきなり。用事とかなかった?」

「ひゃっはい!大丈夫、です……」

「なら良かった」

フッと微笑む赤葦くん。

心臓はドキドキしてるけど、勇気をもって、訊いてみた。

「あ、あの、何で私を……」

「ああ、それは」

ちょっと言い辛そうになって、何かを考える様な素振りを見せて、一度目を伏せて。

決意した様な目を、向けられた。

「Aさんは真面目で仕事も丁寧で、あと……俺が、応援してもらいたくて」

……え。

それって、もしかして。

「俺の気持ちは、迷惑かな……?」

赤葦くん。



私、自惚れちゃいますよ……?

コンプレックス【夜久】→←無気力彼女と俺と【菅原】 ※菅原side



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ちくわ太郎(プロフ) - 一つ一つの話が最高過ぎる (3月23日 2時) (レス) @page22 id: a648931a76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:烏丸 | 作成日時:2016年11月13日 14時

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