stand by you . (T.M.) (ページ18)

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あれからの病室の空気は重い。

増「俺、どうやってAちゃんの気持ちに答えたらいいかとか全然わからないよ」

「っ、ごめんなさい、」

私は誰かを好きになっちゃダメだったのかもしれない。

「あのさ、嘘だから、」

増「嘘？俺のこと好きじゃないの？嘘なの？」

貴くんの声に怒りが含まれている。
でもなんで？

「私が、私なんかが、誰かを好きになっていいわけがなかったね、死んじゃうし、」

増「し、死んじゃうって、誰が……？」

え、知らなかったの？
ってことは、私今自分でばらした？

もうしょうがない。

「私ね、1年以内に死んじゃうの、」

増「なんで…？そんなの聞いてないよ……？」

「ごめん！もう、時間の返せないし、」

増「そんなのどうでもいいっ！時間？もっともっとAと、一緒にいたいのに、！返されるのは、キツいよ……！」

「……え、？」

増「病気でも、誰かを好きになっていいんだよ……？そんなの、病気を言い訳に、逃げてるだけだよ！」

「っ！」

私の心を見透かしたような当たりようだった。

増「俺だって、俺だって、
Aちゃんのこと」

増「好き、なんだよ」

「ﾌｪ、ｳｩ……」

ここまで我慢してた涙が一斉に溢れ出す

増「どんな病気でもいいからさ、付き合ってよずっとそばにいさせてよ、」

「……はいっ」

こうして、苦酸っぱい一日はHAPPYENDした。