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episode06 ページ26
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次の日、仕事の合間に携帯を見たら誰かからのメッセージが入っていた。
[照、分かる？さくらだよー]
そんなメッセージと共によく分からんキャラクターのスタンプ。
一瞬、誰かわからなくて頭の中で考えたけど昨日の女だと直ぐに理解した。
[分かるよ]
[二日酔い大丈夫？]
[平気]
[マジで？私ちょー二日酔い]
よく分からんキャラクターが項垂れてるスタンプ。
「ふっ、なんだコレ」
思わず声と笑みが溢れた。
ふと、我に返る。
突然逆ナンしてきた女。知ってるのは女って事と名前と連絡先。
だけれど、昨日、あの女と話してる時はAの事を考えなくて済んでたんだ。
よく分かんねぇ女だけど。
「どうしたの。」
玄関を開けてAを迎え入れる。
「ううん、会いたくなっちゃった」
Aはそんな言葉を簡単に言うんだな。
俺には無理だ。
好きだとか、会いたいとか、
何一つ言えやしない。
「照くん。」
「なに？」
「ぎゅってして欲しい」
背の低いAの顔が俺の胸に。
頭を抱え込むように抱き締めれば満足気な顔をする。
その顔は彼氏の前でもしてたりするんだろ？
ってなんてな。
抱きついたままでAは離れようとしない。
俺だって離れようとしてねぇけど。
「彼氏大丈夫なの？」
「うん。大丈夫。」
「そのさ、浮気…まだしてんの？」
「…うん…」
Aは小さく答えた。
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年4月8日 9時
