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手のひらを向けたことに警戒したのか、玄武は突然下に潜った。




賢い。


四神の一つだ。

そう簡単にはやられないと、玄武や芹菜の意思だろう。



しかし、そんな抵抗は柚姫には無意味だ。


もちろん、下に潜る式神など並大抵の術師なら苦戦していただろう。




ただ、忘れてはならない。


柚姫は最凶である。




柚姫は手のひら同士を合わせ、それを地面に向ける。


ホースと要領は同じだ。

口を少し押せば、狙いが定まって水が勢いよく飛び出してくる。



それを手のひらで、術式で行う。



手の中で呪力を溜め込み、一気に放出。

地面を抉り取るようにして、丸を描く。



そして、呟く。




「開花」




そう口にした途端、地面が爆発したかのように大きな音を立てる。


土やら植物やらが弾け飛ぶと同時に、バラバラになった玄武が出てくる。





やられたのだ。


あの玄武が。


あの四神が。




10分もない。


その短い時間で、柚姫は四神全てを破壊した。



有り得ない。

常人なら有り得ないことを、柚姫なら息をするかのように終わらせてしまう。





もう、終わりだ。


芹菜の腰が抜ける。

地面へと座り込んだ芹菜は、徐々に近付いてくる柚姫を焦点の合わない目で見つめようとする。




まだ少し、抵抗の意思はあった。


しかし、身体も呪力もそれに追いついていない。




両手それぞれの、親指と中指と薬指、3つの指先をくっ付ける。

所謂、キツネのポーズだ。


その両手をクロスさせようとするが、震えて勢いもない。





「久々に見たな、その領域展開」

「と、え……はたっ、」

「無理だ。呪力が足りん」





四神を全て出した。

柚姫だけでなく、Aにも呪力を削られている。


もう、芹菜に打つ手はなかった。



芹菜の前に柚姫が立つ。


芹菜の姿と、柚姫の目付きが、これからの結末を物語っていた。




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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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kyon(プロフ) - きゃるさん» コメントありがとうございます。こちらこそ、出会ってくれてありがとうございます!!もったいないお言葉です。これからも頑張ります! (3月8日 11時) (レス) id: c6557ad466 (このIDを非表示/違反報告)
きゃる(プロフ) - すごい作品に出会えたなと思います。素敵な作品をありがとうございます!!大好きです。これからも陰ながら応援しています! (2月22日 23時) (レス) @page23 id: fa1bdc5357 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kyon | 作成日時:2023年12月29日 21時

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