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「そんなんじゃ即死だぞ」
地面に手を付き、肩で息をする。
汗が溢れ出し、地面へと跡を作っていく。
もう、手にも脚にも力が入らない。
どれだけ食い付いても、足掻いても、真希さんからは1本も取れない。
真希さん、これで4級とか絶対嘘でしょ…
どんな嘘の付き方してるんだ。
「ほら、立て。限界超えてけ」
「……っもう1本!!」
済ました顔で立っている真希さん。
私とは対照的。
私だって、真希さんみたいになりたい。
ここで怯んでちゃ、先に進めないんだから。
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「降参かー?それともまだやるかー?」
「……吐きそう」
頭上から真希さんの声。
地面に転がる刀。
手の間から見える空。
私の背中と地面は仲良しだ。
「ま、初日はこんなもんか」
「……どんだけやるつもりなの」
日が経てばこれ以上の事が待っているのか。
呼吸が浅くなるほどしんどい。
脚も腕も動かない。
それなのに真希さんは平然と立っていて、息も切れてない。
身体も平気で動かしている。
桁違いの強さを、見せつけられた気がする。
「鍛えとけ。死ぬぞ」
言葉を吐き捨て、去る真希さん。
遠ざかっていく背中。
……かっこよすぎるでしょ。
真希さんの攻撃を受けた時、これが戦場なら確実に死ぬ
そう思うくらい重くて、瞬間に手が麻痺した。
だいぶ落ち着いてきた息。
しかし、今まで運動をして来なかったからだろうか。
回復するのが素晴らしく遅い。
弓とか任務とかの前に、基礎となる体力がなさすぎる。
「おーい、生きてるか?」
「ツナマヨ」
「…体力の付け方を教えてください」
私の顔を覗き込むパンダくんと棘くん。
そんな2人に発した言葉は、かけられた言葉には相応しくない。
ほぼ反射的に出ていた言葉だ。
特に意識はなかったと思う。
「体力の付け方?」
「うん。今日の訓練で命の危険を感じた」
「どんな訓練だったんだ……」
体力の付け方ねぇ、と突然言ったのに一緒に悩んでくれるパンダくん。
パンダくんはパンダだけど、何か訓練した事はあるのかな。
と言うか、なんでパンダなのかまだ聞けてない。
唸っていと、棘くんがしゃけしゃけ!言って、私の肩を叩く。
「こんぶ、いくら、明太子!」
「秘密の、特訓?」
「しゃけしゃけ!」
そこには私に秘密の特訓しよう!なんて言って
目を輝かせる棘くんが居た。
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作者名:kyon x他2人 | 作成日時:2020年11月7日 15時